縦書き専用のテキストエディタ。袋とじ印刷を行う「簡易製本」モードを備え、手作りの本を簡単に作ることができる。「簡易製本」モードでは、画像を挿絵として印刷することも可能。「VerticalWriter」は、ソフト名が示す通りの縦書き用テキストエディタ。「縦書き“も”可能」なエディタではなく、縦書き専用となっている。最大10万行(折り返し行)のテキスト編集が可能で、検索/置換、Undo/Redo、クリッカブルURL、強調文字、指定行/マーク行へのジャンプ、IME再変換、自動バックアップなどの機能を備えている。1行の桁数や行間隔、文字間隔、各種表示色などは、ユーザが自由にカスタマイズすることが可能。強調文字では、パターン(グループ)を5種類まで設定し、書式に登録しておける。ユーザは、用途に応じて複数の書式を切り替えて使える。
最大の特徴が、印刷機能に「通常」「簡易製本」の二つのモードを持つこと。「通常」モードは、一般的なエディタの印刷機能。桁数はユーザが指定した値となり、行数は通常、用紙サイズに合わせて決められる。
「簡易製本」は、袋とじ印刷をするモード。袋とじの1ページ(用紙の半分)を段組で印刷することも可能だ。用紙・段組は「B5 1段」「B5 2段」「A4 1段」「A4 2段」から選択する。このとき桁数、行数も指定できる。「標準値設定」を実行すると、接続されているプリンタの解像度を測定して、標準的な桁数、行数を得られる。上下左右の余白や段間余白、頁間余白の設定も可能だ。
また、「簡易製本」モードでは、印刷時にJPEG形式の画像を挿絵として配置できる。画像は、指定した挿入ページ(2段組の場合は上段か下段)に対して、サイズいっぱいに印刷される。画像を挿入する部分にはテキストを入れないようにしないと、画像と文字が重なってしまうが、画像を挿入する部分の背景に色をつけて、どこに画像が入るのかを確認することもできる。
そのほか、
- 「VerticalWriter」をタスクトレイに常駐させる
- ファンクションキーにメニュー項目を割り当てる
といった機能もある。「Microsoft Agent」でテキストを読ませることもできる。