工程管理や日程表などに用いられるガントチャートを作成するソフト。マウスでチャート上をドラッグするだけで、工程に要する期間を入力できる。ひとつの工程を細分化して階層的に管理したり、予定と実績をわかりやすく表示したりすることが可能。電子メールでの送信を助けるアシスタント機能、Microsoft ExcelやOutlookとの連携機能なども備えている。ガントチャートは、ひとつの作業を帯状にし、横方向にタイムラインのスケールを配置して工程管理を行うもの。「Easy Plan」では、タイムスケールを1日単位のほか、時間、週間、月間、四半期、年間から選択することが可能だ。作業名や担当者名はキー入力が基本だが、一度入力した担当者名は自動的に担当者一覧に登録されるため、以後はリストから選択できる。担当者欄には複数の名前を指定することも可能だ。
各工程の作業期間を表す「作業線」は、マウスのドラッグで簡単に設定できる。期間や開始時期の変更などもマウスで行える。作業ごとに作業線の形状を変えることも可能。ツールボックスには、作業線の色および開始点・終了点を示すマーカーの形状が多数、登録されており、好みの組み合わせを選べるようになっている。
作業線に関する設定は柔軟性が高く、ひとつの作業項目に対して複数の作業線を登録したり、特別な日を表すイベントマークを配置したりすることができる。また、作業線やイベントマークに対して、コメントをつけることも可能だ。
作業線同士や、イベントマークと作業線の関係を表す「リンク線」を描くことも可能。リンク線は、「ある作業が完了しないと、別の作業に取りかかれない」といった場合や、「並行している作業の一方が終了すると、もう一方も自動的に終了する」といった、作業同士の関係を表すのに使われる。
予実管理機能では、当初の予定と実際の進行状況をチャート上で比較できる。(通常は表示されていないが)作業線を作成した時点で、同時に「予定線」という複製が作成され、作業線で開始日などを変更しても、予定線では最初の状態を保っている。そのため、予定線表示モードに切り替えるだけで、当初の予定と現在の状況を比較できる仕組みだ。
作成した日程表は、メール送信機能を使って添付ファイルとして簡単に送信できる(MAPI対応メーラが必要)。OLE2に対応し、Excelなどで作成したグラフなどを「Easy Plan」に貼り付けることができるほか、データ転送機能を利用して、「Easy Plan」の予定をOutlookの予定として登録することもできる。
そのほかにも、
- ひとつの作業がいくつかの細かい作業で構成されている場合、これらを階層的に管理するアウトライン機能
- 開始日や期間などを基準に、作業線を整列させる機能や行の並べ替え機能
- 労働日・休日などを指定できるカレンダーカスタマイズ機能
- CSV形式でのデータインポートならびにエクスポート機能
- 始点・終点などのマークをユーザがデザインできるエディタ機能
など、多彩な機能を備えている。