インターネット接続の設定を変更し、高速化を図るためのユーティリティ。ボタンクリックだけで、簡単に高速化を実行できる。ダウンロード支援やお気に入り更新チェックなどの機能も備える。ADSLの接続速度の高速化は、MTU/RWIN/TTLを最適値に書き換えることで実現されるが、レジストリを操作するため、難しさや危険がともなう。「驚速ADSL3」は、わかりやすいインタフェースや履歴からの復旧機能を用意することで、簡単かつ安全に高速化操作を行えることが特徴。メイン画面で回線の種類を選択し、「高速化実行」のボタンをクリックするだけで、回線ごとに最適な設定にレジストリを書き換えてくれる。設定はパソコン再起動後に有効になる。
対応する回線種類は「ADSL 1M」から「ADSL 45M」までのADSL回線9種類のほか、「ReachDSL」「FTTH 10M」「FTTH 100M」「モデム」の13種類。FTTHにも対応しており、現在ADSLを使用しているユーザが将来、FTTHに乗り換えた場合でも使うことができる。
自動設定のほか、上級者向けとして手動での設定も行える。手動設定では、MTU/RWIN/TTLの値とInternet Explorerの同時接続数を指定することが可能。また、設定変更履歴を保存するため、履歴から以前の設定に戻すことができるほか、OSの標準設定に戻すこともできる。
「驚速ADSL3」は、本体に加え、いくつかの周辺ツールから構成されており、「驚速ADSL3」のメイン画面から呼び出せる。「高速ダウンロード」「お気に入りツール」「ネットゲームモード」など、マニュアルを含めて七つのリンクが用意されている。
「高速ダウンロード」は、ダウンロードの支援ツール。指定サイトからファイルを一括ダウンロードできるもので、
- ダウンロード先サイトのURL
- 保存先のフォルダ
- ダウンロードしたいファイルの拡張子
を指定するだけでよい。「画像」「動画」「音楽」「その他」の各ボタンが用意され、該当する拡張子を簡単に指定できるようになっている。ダウンロードに際しては、対象とするリンクの深さや同時ダウンロード数、ファイルサイズの下限、同一サーバ/ディレクトリに限定する、などの条件をつけられる。また、処理対象をURLに含まれる文字列で限定したり、逆に特定の文字列を含むURLを処理対象から外したりといったことも可能だ。「お気に入りツール」は、お気に入りに登録したサイトの更新/リンク切れをチェックできるもの。更新/リンク切れといったサイトの状態は、アイコンによりひと目で確認できる。リストからサイトを開くことも可能。チェック時にサイトを先読みするため、サイトを速く開ける。リンク切れになったサイトや選択したサイトを、お気に入りから削除する機能もある。
そのほかにも、ネットゲームに最適な設定にする「ネットゲームモード」、通信速度をリアルタイム表示する「通信モニター」、過去の通信速度をランキング表示する「通信速度ランキング」といった機能があり、メイン画面から呼び出せる。