電話帳、呼び出し音、ブックマーク、メールなど、携帯電話のメモリに記録されたさまざまな情報を読み出し、編集することができる携帯電話ユーティリティ。最新バージョン「携帯万能12」では、動画撮影機能を持つ携帯電話にも対応した。「携帯万能12」は、さまざまな機能を持つツール類で構成されたソフトだ。「万能データファイラー」と名付けられた、起動後に最初に表示される画面は、エクスプローラ風のツリービューとファイルリストを持つほか、「携帯万能12」の各種機能を呼び出すランチャとしての側面がある。メモリダイヤルの編集やメール編集などの各種機能は、すべて「万能データファイラー」から呼び出せる。
それぞれ独立したウィンドウを持つ機能の総数は12(ただし、他の同種ソフトと同様、接続する携帯電話の機種によって利用できる機能は異なる)。
- 携帯電話のアドレス帳をパソコンにバックアップできる「万能メモリダイヤル」
- メールをパソコンにバックアップしたり、フォルダごとに分類したりできる「万能メール」
- パソコンで受信したメールを携帯電話に転送する「万能リモート転送」
- ブックマークをパソコンで入力し、携帯電話に書き込める「万能ブックマーク」
- 携帯電話内のスケジュールをパソコンに読み込んで編集できる「万能スケジュール」
- 待ち受け画面などをパソコンで編集して携帯電話に登録できる「万能画像編集」
- 画面上の鍵盤を使って簡単に着信メロディを作れる「万能着信メロディ」
- 携帯電話のユーザ辞書をパソコンで編集できる「万能ワードレジスタ」
- パソコンのキー入力を携帯電話に転送する「万能キーボード」
- 携帯電話用のホームページをパソコンで作成できる「万能ホームページ」
- オリジナルのiアプリを作成できる「万能iアプリ」(iアプリ制作ソフト「MoPee体験版」が付属)
- 充電機能付USBケーブルを使用して、携帯電話を充電できる「万能チャージ」
特に「万能リモート転送」は、転送する際の文字数や、転送件数の指定、転送時刻の設定なども行うことが可能で高機能だ。各機能のウィンドウは同時に複数を表示させることができ、「万能メール」から「万能メモリダイヤル」や「万能ブックマーク」にアドレスをコピーするといった横断的な編集も行いやすい。対応する携帯電話機種は非常に多く、最新機種も広くカバーする。iアプリ対応機種向けに、4種類のiアプリがサンプルとして収録されており、エス・エス・アイ・トリスター社で提供する無料のiアプリサーバにアップロードすることで、携帯電話にダウンロードして楽しむことができる。サンプルのiアプリは、背景画像の変更など、多少のカスタマイズを行うことが可能だ。
さらに、動画撮影・再生をサポートする携帯電話向けの機能として、「NancyPlayer」「QuickTime 6.4 Player」「ez moviePlayer」の3種類の再生プレイヤーを搭載。これにより、携帯電話で撮影された動画やAVI/MP4/NOA/AMC/ASF形式の動画をパソコンで再生し、確認することが可能だ。
そのほか、撮影画像をアルバムのように管理できる「蔵衛門デジブック万能Edition」や、インターネット経由で撮影した画像のプリントサービスを依頼できる、富士写真フイルムのネットプリントサービスにも対応する。