「AmBuilder」は、SDI形式のウィンドウに「ソース編集」「プレビュー」「簡易FTP」の3枚のタブを持ち、タブをクリックするだけで、Webページの編集、プレビュー表示、ファイル転送の各機能に切り替えられるHTMLエディタ。ウィンドウを2分割にすることも可能。2分割表示ではタブが表示されなくなるが、代わりにソースとプレビューを並べて比較できるようになる。プレビューは、ソースを編集するとただちに反映されるリアルタイムプレビューモードと、ホットキーにより、任意時点で更新できるモードのいずれかを選べる。

FTP機能では、アップロード先のサーバを複数、登録できる。「ローカル/リモート双方の初期フォルダの設定」「アスキーモード/バイナリモードの自動判別」なども可能で、日常的なWebサイトの更新には十分な機能を持つ。

HTMLタグの挿入は、ソースの適用部分を選択してコマンドを実行することで、前後をタグで挟むオーソドックスなもの。タグは、あらかじめ登録されている基本的なものに加え、ユーザが独自に20個まで登録することが可能だ。ソース編集関連では、プレーンテキストをHTMLに自動変換する機能が特徴のひとつ。テキストファイルを読み込んだり、クリップボードから貼り付けたりしたときに、改行を
タグに変換する機能や、URL部分にタグを付ける機能などを備えている。

そのほか、

• 色見本での選択により、カラーコードを挿入する機能（RGBと16進コードの相互変換機能付き）
• Webブラウザその他の外部アプリケーションを呼び出せるランチャ
• ソース中に5ヵ所まで挿入できる「しおり」
• 保存時の文字コード選択（Shift JIS/7bit JIS/EUC/UTF-8）
• カスタマイズ可能なタグの色分け表示
• 文字列の検索・置換
• 自動バックアップ

ところがいったんタブを切り替えてみると、ソースファイルをそのつど保存しなくてもプレビューが可能だし、FTP機能ですぐにアップロード（もちろんダウンロードも）できて、すこぶる便利だ。そのほか、2分割表示モードでもファイルの保存なしにリアルタイムでプレビューが更新されるし、テキストファイルを読み込むと、自動的にドキュメント関係の基本的なタグを付けたり、URLにリンクを設定してくれたりなど、時間に追われる中で手早くWebページを作成したい人には大歓迎の機能だろう。

テキストデータをもとにHTML化する機会が多い人や、日記程度の少量の文章を頻繁に作成・更新するような人には特にお勧めしたい1本。

開発中に苦労した点
ソフトウェア自体の苦労よりも、泣くに泣けない話ではありますが、まったくユーザが増えていかなかったことが一番辛かったです。「このソフト作る意味あるのかなぁ？」などと毎回自問自答しておりました。諦めずに開発を続けていてよかったなと、ようやく苦労が報われた気がします。

今後のバージョンアップ予定
私が当初から考えていた機能は、めでたくすべて実装することができました。今後はユーザさまからの要望に応えていくことができれば、と思っています。

最後に
ソフトウェアを作成してからのかねてからの目標であった、Vectorの写真付き記事をとうとう達成致しました。これからも頑張りますので、どうかよろしくお願い致します。