魔王が復活し、モンスターが跋扈する世界で主人公が戦う、正統派のファンタジーRPG。舞台となる世界には「あらゆる力を得られる指輪」の伝説が伝わる。はるかな昔、指輪を巡って勇者と魔王が戦い、魔王は封印されたという。しかし、配下の暗躍によって魔王が復活を果たしてしまう。
主人公アスターは、平凡な道具屋の息子。小さな村で平和に暮らしていたが、ある日、村がモンスターの大群に襲われてしまう。なんとかモンスターを撃退した翌日、村に「傭兵募集」の立て札が立てられる。アスターは傭兵になるため、村に常駐している歩兵のルークとともに、城を目指して旅をはじめる……というストーリー。
ゲームは、RPGとしてオーソドックスなもの。アスターは「傭兵になる」「モンスターの情報を集める」といった大きな目的で動きながら、途中で出会う人々からの「薬草を収集してほしい」「ダンジョンの魔物を倒してほしい」といった依頼をこなしてレベルアップしていく。最終的な目的はもちろん、世界にはびこるモンスターのボスを倒すこと。旅の途中では、剣技に長けた「サンシロウ」や、魔術を使う「シンディ」、回復能力に優れた「フィース」など、さまざまな特徴を持つキャラを仲間にできる。
特徴のひとつが、本筋と関係ないサブイベントが多いこと。ある行動を取ると入れる隠し部屋や、巨額の金を積むことで入れる建物、行く必要のない街に住むゲストキャラなど、さまざまなものが用意されている。これらの要素を探すだけでもおもしろい。
ゲームのセーブはどこでも行うことができるほか、大きめのダンジョンでは、大ボスとの遭遇前に回復ポイントが用意されている。ほとんどのボスキャラは特定の攻撃に弱く、効率的な攻撃のヒントなどが戦闘前に示されることも多いため、RPG初心者でも、あまり苦労せずにプレイできる。「兎の足」「亀の足」といったアイテムを利用することで、プレイヤーキャラの移動速度を自由に変更できるなど、全体的に親切な設計となっている。