■開発者が語る「訳せ!!ゴマVer.10」
〜機械翻訳の限界をカバーする新機能「アシスト翻訳」スマート翻訳とはなんだ!
多数ある翻訳ソフト。英日翻訳または日英翻訳のみに対応しているソフト、専門用語辞書を搭載しているもの……。「もう、たくさんあって、どれを選んでよいのやらわからない!」とお悩みの方も多いかと思います。
また、「訳せ!!ゴマ」もバージョンアップを重ねるとともに多機能になってしまい、お客様から、「やりたいことが簡単に見つからない」などのお声をいただいておりました。そのようなお客様の声を、アンケート調査を実施するなどして「翻訳ソフトを利用してやりたいこと」「それに対するソリューション(お客様に提供すべき機能)」を徹底的に見直し、“簡単な操作で、スマートに翻訳ができる”新しいタイプの翻訳ソフト「訳せ!!ゴマ スマート翻訳」として2003年3月に発売したVer.8より大幅に製品改良を行いました。2004年の12月に発売したVer.10は、そのコンセプトを引き継いだ三代目となります。
難しい翻訳精度の向上〜機械翻訳の限界
翻訳ソフトの開発で最も苦労している点といいますと、やはり「いかにして精度を向上させるか」だと思います。人間が知識や経験にもとづいて行う「翻訳」をコンピュータ+ソフトウェア(つまり機械)が行うわけですから、正直人間が翻訳するほど、うまくはできません。具体的には、構文(いわゆるS+V+Cなどの英語の基本文型)にはまった英文を翻訳するのは簡単ですが、ニュースの見出しや、くだけた表現が多用されている会話文などを自然な訳文にすることは難しいのが現実です。また言語は、日々新しい語が生れたり、意味が変わったりと進化しています。
こうした課題に対して、「訳せ!!ゴマ」ではパターンマッチングをベースにした例文参照翻訳機能や新語辞書の定期的な提供などで、翻訳精度を向上する施策を地道に行っておりますが、まだ限界があるのも現実です。
「アシスト翻訳」のご提案
このような現実問題を踏まえ、お客様が英文を翻訳する際の負荷を少しでも軽減するため、Ver.10では「アシスト翻訳」という新機能を追加しました。これは、Internet Explorer上で翻訳を行う際に、全文翻訳を行いながら、同時に主要単語のみ辞書引きを行い、翻訳結果と同時に表示するもの。例えば、翻訳結果が不完全な場合でも、単語訳を参照しながら本文を読み進めていただくことで、ユーザの負担を少しでも減らすための機能です。
「訳せ!!ゴマ」はこう使ってください!〜開発者がお勧めする使い方
先ほどのアシスト翻訳だけでなく、「訳せ!!ゴマ」はホームページの翻訳機能が特に充実。英文サイトも「日本語ページを読んでいる感覚」でお読みいただけるというのが一つのセールスポイントになっています。
- 【STEP1】 まずは検索「訳せ!!ゴマ検索バー」を使ってみよう
日本語のキーワードを入力するだけで、自動的に日英翻訳を行い、海外の検索サイトと連携して目的の英文ページを検索する便利なツール。これを使えば、英語を入力して検索する手間が不要となるスグレモノです。 - 【STEP2】 ページの大意をつかむ「ダイジェスト翻訳」
検索されたページが目的のページか否かをチェックするのも英文ページだと一苦労。日本語ページだと、内容を“斜め読み”することができますが……英文ページでは無理ですよね(それができたら翻訳ソフトは不要!)。「ダイジェスト翻訳」は、ページから見出しや重要文を抽出して、その部分だけ翻訳してくれるツール。全文翻訳しなくても、およそのページの意味がつかめるので、目的のページにすばやく辿りつけます。 - 【STEP3】 ワンタッチで全文翻訳〜必要に応じて「アシスト翻訳」を
目的のページを探し出せたら、 Internet Explorerに組み込まれた翻訳ボタンをクリックするだけ。全文翻訳はもちろん、指定範囲の部分翻訳や一文のみの翻訳などは目的に応じて使い分けられます。ちろん、先ほどご紹介した「アシスト翻訳」を必要なときにご利用いただければ、一層便利に、そして確実にページの内容の理解にお役立ていただけると思います。
上記にご紹介したホームページ翻訳のほか、英文メールの翻訳やWord上などからのビジネス文書の翻訳などもサポート。豊富な機能は、統合ランチャ画面の「スマートナビ」から起動することができますので、初心者にも安心して翻訳ソフトをお使いいただけるようになっています。おかげ様でVer.10。今後ともよろしくお願いします!
翻訳ソフト「訳せ!!ゴマ」は、1997年に「パーフェクト日英 訳せ!!ゴマ」として、和文英訳専用の翻訳ソフトとして誕生しました。以後、英文翻訳機能の追加や、翻訳エンジンの改良などのバージョンアップを重ねることで、今回の発売した新製品でVer.10。これも皆様のご支援によるものと深く感謝しております。「訳せ!!ゴマ」が少しでも皆さまのお役に立つよう努力させていただきますので、今後ともよろしくお願いします。
(エー・アイ・ソフト株式会社「訳せ!!ゴマ」開発担当・大山)