Webページ、メール、各種ファイルなど、さまざまな形式の情報を効率的に管理できるソフト。情報を「箱」単位で蓄積し、ユーザが必要なときにすぐに取り出せることが特徴。「情報箱」では、「箱」をひとつの単位として、情報を登録・管理する。「箱」は、あらかじめ設定したホームフォルダに作成する。ユーザは「箱」を作成後、ちょっとしたメモやWebページ、メール、文書ファイル、画像ファイルなど、保存しておきたい情報を登録していけばよい。登録された各情報は「項目」と呼ばれる。「項目」は「見出し」「内容」「キーワード」の三つの要素で構成され、ユーザが適切な「キーワード」などを設定することで、形式の違いを超えて、ユーザが必要な情報にすぐにアクセスできる仕組み。「項目」にファイルを添付して登録することも可能だ。
画面は、「箱情報リスト」(フォルダツリー)、「見出しリスト」に、「見出し」「内容」「キーワード」の各表示エリアで構成される。ユーザはまず、(1)「箱情報リスト」内の「箱」を選択し、(2)次に「見出しリスト」から、参照したい「項目」を選択する。「見出しリスト」は、各「項目」の見出しのみを一覧表示するものだ。
各「項目」の「内容」は、マルチフォント機能により、文字種/サイズ/文字色/背景色/文字装飾を指定することが可能。クリッカブルURL/メールアドレスに対応するほか、添付ファイルがある場合は、関連付けされたアプリケーションで開ける。添付ファイルが画像(BMP/JPEG/PNG/TIFF)の場合は、そのまま「内容」表示エリアに表示させられる。
「項目」の登録は、メイン画面のメニューなどから行うことも可能だが、既存のファイルやメールメッセージ、Webページなどを登録する場合は別途、専用のインポートツールが用意されている。「メール・ファイルインポートツール」では、指定したメールメッセージやファイルを簡単に取り込ねる。また、Internet Explorerのプラグインである「Webインポートツール」をインストールすることで、IEからワンタッチでページを「情報箱」に登録できるようになる。
膨大な「項目」の中から目的のものにすばやくアクセスできるよう、検索は多彩で強力。ユーザが設定したキーワードを対象にする「キーワード検索」、全文を対象とする「全文検索」のほか、登録日や更新日をキーに検索を行うことも可能。さらに、登録した情報の形式により、「性別=男性」のように指定して「フィールド検索」も行える。検索は単独の「箱」に対して行うことも、選択した複数の「箱」を対象として行うこともできる。AND/OR/NOT検索に対応する。
そのほか、登録データをテキストファイルやCSV/HTMLに出力する機能、複数のファイルからなるデータを、1ファイルにまとめる機能などがある。