簡単な操作でWebページを保存し、分類や文字列検索を行えるスクラップ用ソフト。Webブラウザのページ全体や選択した範囲、特定の画像などを保存し、閲覧や検索を行うことができる。インストールすると、Webブラウザのコンテキストメニューに「KuroPan」コマンドが登録され、スクラップ作業を行えるようになる。ページ全体を保存する場合は、ページを右クリックしてコマンドを実行するだけでよい。一部だけを保存したいときは、保存したい範囲をマウスでドラッグして選択してから実行する。画像の上で右クリックして実行した場合は、その画像だけを保存することができる。
いずれの場合も、コマンドを実行すると、取り込み範囲を確認するプレビュー画面が表示されるので、保存先のファイル(ログファイル)を指定して保存する。ページのテキスト情報だけを保存したり、ページ内のハイパーリンク情報やメールアドレス/スクリプトなどを抽出したりすることも可能だ。
スクラップした記事(データ)を表示するには、「KuroLOG(kurolog.hta)」というアプリケーションを使う。起動するとスクラップした記事の見出しが一覧表示され、閲覧したい記事を表示できるほか、保存元のページをWebブラウザで表示することも可能。ページ内の文字を太字にしたり、削除したりといった簡単な編集や、ハイパーリンクの追加、ページ内の文字列検索、記事の印刷、さらには翻訳ページや国語辞典/デジタル用語辞典などのWebサービスページの呼び出しも可能だ。
スクラップした記事は、掲載されていたサイトのドメインをもとに分類することが可能で、特定のサイトの記事だけを抽出表示できる。すべてのログファイルを対象とした文字列検索、記事を他のログファイルへコピーする機能、任意の記事をHTMLファイルとして出力する機能(ログファイルの保存形式はXML)なども備えている。新たにスクラップしたデータはリストの一番上に追加され、タイトル先頭の「▼」にマウスポインタを合わせてカーソルキーの【↑】/【↓】を押すことで、順番を入れ替えられる。