Unicodeに対応した軽快な動作のテキストエディタ。高い基本性能で定評のある前バージョン「EmEditor v3」に、高機能マクロや「ファイルからの置換」「ウィンドウの結合」などの機能を新たに追加し、より強力なエディタになっている。「EmEditor Professional」の新機能で最も注目されるのが高機能マクロの搭載だ。マクロは、JavaScriptまたはVBScriptを使って記述する。Windowsスクリプティングホスト(WSH)のエンジンを利用しており、WSHで使えるすべてのオブジェクトを利用できる。「EmEditor」の操作のほとんどをマクロで記述できるほか、Windowsや外部アプリケーションの操作もマクロを使って行えるようになる。
キーボードの操作をそのままマクロとして保存することも可能。保存したマクロをもとに編集を加え、新たなマクロを作成できる。マクロファイルのオブジェクト、プロパティ、メソッド名にカーソルを置いた状態で【F1】キーを押すと、そのキーワードに関するヘルプを表示する機能があり、マクロ作成に慣れていないユーザを補助してくれる。
検索・置換機能も強化された。前バージョンからあった「ファイルから検索」(Grep検索)機能では、検索ファイルのエンコードや自動検出のオプションの指定が可能になった。さらに「ファイルからの置換」(Grep置換)機能が追加され、複数ファイルを対象に文字列の一括置換を行える。「ファイルからの置換」時にも「検索」同様、エンコードを指定することが可能だ。
もうひとつの注目すべき新機能が「ウィンドウの結合」。「EmEditor v3」の擬似的なタブ型エディタ化を推し進めたもので、開いている複数ファイルをひとつのウィンドウにまとめ、事実上のタブ型エディタ(MDIエディタ)として使えるようにする。もちろん、必要に応じてウィンドウの結合を解除し、SDIに戻すこともできる。
そのほかの機能は、基本的に「EmEditor v3」のものを継承しているが、利用できるコマンド数などは大幅に増加。開くファイルのサイズは無制限、事実上無制限のUndo、自動保存、英文ワードラップ、矩形選択、禁則処理、ウィンドウ分割など、テキストエディタとしての基本機能はしっかりと備える。加えて、多言語対応、多彩な文字の色分け機能、外部プログラムをツールバーから起動できる外部ツールの登録、プラグインによる機能拡張、強力なカスタマイズ機能を搭載。基本性能の高さと多機能さを兼ね備えたテキストエディタとなっている。