3Dフィールド上に線路やストラクチャ(建物)などを配置し、ユーザが自分で編成した列車を走行させられる鉄道シミュレータ。線路配置は、鉛筆で線を描くような自由な感覚で行える。プラグインで、車両やストラクチャなどを追加することが可能。「RailSim」での線路施設は非常に簡単だ。フィールド(マップ)を決定後、マウスで線路パーツを配置していくだけで線路を敷設できる。直線部分を簡単に敷設できるのはもちろん、カーブでは線路を内側に傾ける「カント」を自動的につけられるので、現実的な線路配置を行える。また「高低差」の概念があり、立体交差なども実現できる。
マップに配置できるのは、線路だけではない。鉄道にはつきものの駅は、ローカル駅風の単線ホームタイプや、都市近郊風の橋上駅舎と島式ホームなどが用意されている。駅以外にも、駐車場付きコンビニエンスストアなどを配置することが可能だ。
線路と建物の配置ができたら、車両を配置する。車両の配置は、まずはじめに編成を決定し、これを線路上に配置していくという形をとる。車両は、DD51を模したディーゼル機関車が、標準色(赤色)とJRF更新色(青色)の2種類、標準で用意されているほか、「petit」と呼ばれるフリーランスの客車/電車共用車両も2種類ある。これらを用いて、任意の長さの編成を構築・配置することで、自由度の高い鉄道シーンを実現できる。
「RailSim」には「時間」の概念がある。例えば、線路上に配置する車両は「速度」を持っており、速度が0(停止)以外の状態では、時間経過に応じて車両が線路上を走行する。光源の方向も時間に応じて変化し、車両の影の方向が変わったり、景色が夜景になったりする。夜の状態では、駅やコンビニなどの照明が点灯し、車両の室内にも明かりが点灯する。
車両が走行するマップは、マウスとキーボード操作で、視点方向や距離を自由に変化させられる。標準の状態では、視点はフィールド内の一点に固定されているが、走行中の編成を追尾するような形で視点も移動する「車両視点」モードにすることも可能だ。
地形・車両・駅・建物など、ソフトで利用できる部品はすべて、プラグインとして追加することが可能。EF200やコキ、キハ85などの車両プラグインが用意されており、作者のホームページからダウンロードして追加できる。3Dモデリングソフトを使って、ユーザがプラグインを作成することもできる。