携帯電話と接続することで、「携帯電話の電話帳データをパソコンに転送」「パソコンで作成した電話帳データを携帯電話に転送」といったことを行えるソフト。多数の機種をサポートし、機種の違いなどを意識することなく利用できる。「ケータイ・リンク7」の対応する機種は幅広い。例えばDoCoMoでは、iモードであればFOMA以外、iモード以外なら201シリーズ以降のほとんどの機種で利用できる。接続ケーブルも多数の種類に対応。「ケータイ・リンク」専用ケーブルのほか、各ハードウェアメーカーが発売する携帯電話用のデータ通信ケーブルなどもサポートする。ユーザがすでにケーブルを所有している場合、新たにケーブルを買い求める必要はほとんどない。
接続インタフェースはケーブルの種類によって異なるが、COMポート(RS-232Cポート)のほか、ケーブルを用意すればUSB接続も利用できる(ただし、ケーブルによって通信速度の上限が決まっていたり、転送できるデータの種類に制限を受けたりすることがある。対応状況は専用のページで確認できる)。
ソフトは、「電話帳」のほか、着メロを作成して携帯に転送できる「着メロ帳」、添付ファイルを含むメールの転送を行える「メール帳」、iモードやEZwebなどのブックマークを管理する「ブックマーク帳」、重複データの検索などを行える「ファイル帳」の五つの機能で構成される。いずれも表形式の画面でデータを一覧できるのに加え、操作性が統一されており、使いやすい。
中心となる「電話帳」は、管理できる項目が多いことが特徴。一般的な携帯電話であれば必ず備わっている名前と電話番号のほか、ふりがな、住所、メールアドレス、誕生日、ホームページのURLなどを登録・管理できる。電話番号は一人あたり四つまで、メールアドレスは同じく三つまでなど、一つの項目に対して複数のデータを登録することが可能。電話帳と画像を関連付けして登録する機能が携帯電話側にあれば、画像を読み込んで一覧画面に表示させることもできる。GPSを内蔵する携帯電話で利用する際に便利なよう、GPS座標を「電話帳」に登録することも可能だ。
携帯電話とのデータのやりとりは、ツールバーの「受」「送」ボタンをクリックするだけで行える。接続された携帯電話の機種を自動的に認識する機能があり、機種に応じて転送可能なデータだけを自動的に選択して転送できる。
カメラ内蔵機種や画像転送機能を持つ機種では、撮影された画像、待ち受け画面、アルバム画像データなども転送できる。着メロデータでは、パソコンのキーボードを鍵盤に見立てて音楽データを入力できるほか、MIDIファイルを着メロデータに変換することもできる。
電子メールデータの転送では、iモードメールのほか、ショートメール、ロングメール、Skyメール、@メール、Cメールなど、携帯電話の機種や事業者に応じた6種類のメール転送をサポート。転送時には、受信メールのみ/送信メールのみといった選択ができる。
そのほかにも、CSVファイルからデータをインポートすることが可能など、多彩な機能を備える。