視覚障碍者のための点図を作成する図形点訳ソフト。一般的なペイントソフトと同様、マウスなどで描画するだけで簡単に点図データを作れる。「エーデル40」で作成した図は、一定の間隔を持った点で描かれる。完成した図を点字プリンタで印刷すると点図ができる仕組み。点の大きさは大・中・小の3種類を切り替えることが可能で、点と点の間隔は18段階で設定できるようになっている。
特徴のひとつが描画ツールが豊富なこと。自由曲線、直線(縦線、横線、斜線、折れ線)、弓線、長方形、正方格子、枠線、円、楕円、円弧、放物線など、多彩な描画を行える。無理関数や双曲線、サインカーブなどを描くことも可能。塗りつぶしは15種類のパターンが用意されている。描画補助機能として、実際には印字されない補点を使って下書きをしたり、補助線を引いたりといったことができるほか、BMP画像を下絵として読み込む機能もある。
図形のコピーや移動といった編集機能も充実。通常の複写(移動)にあたる「並行複写」(移動)をはじめ、「左右対称」「上下対称」「点対称」「その場で回転」「中心を指定して回転」などのユニークなコマンドがあり、拡大・縮小しての複写や移動も行える。
点図の中には、点字を書き込むことができる。書き込み位置は任意の場所のほか、片面印刷もしくは両面印刷用の定位置を指定できる。書き込まれた点字を、編集画面上で墨訳(通常の文字)して表示することも可能だ(印刷時には点字で印刷される)。
保存した点図ファイルを呼び出して、編集中のファイルと合成する機能もある。さらに、点図の一部だけを部品として保存し、部品を編集中のファイルの任意の位置に貼り付けることもできる。
そのほか、点字エディタで作成した文書を読み込んで図とともに表示する文章連携機能や、点図を通常のプリンタで黒点で描いた図として印刷する機能などを備える。