スケジュールやメモに日付やURLを入力すると、自動的にハイパーリンクが設定される点がセールスポイントのカレンダーソフト。スケジューラというよりも、何でも登録できるカレンダーといったイメージのソフトだ。自動ハイパーリンクは、カレンダー間の移動や予定表示、ホームページ閲覧といった基本的なリンク操作はもちろんのこと、常に使うファイルへのショートカットとしても利用できる。例えば「file://C:/work/checklist.xls」のように入力しておけば、必要なファイルを一発で利用できるというわけだ。小技ではあるが、使い方によっては非常に便利な機能といえる。
ファイルの自動保存機能を有効にしておいて、思いついたときにスケジュールやメモを記入するといった、アイデアスケッチ的な使い方も便利だ。保存し忘れる心配もないが、それ以上にいちいち保存する必要がなくなるのがうれしい。
さまざまな操作で、すばやくカレンダーを切り替えられるのも快適。マウスホイールによる週単位の移動や、カーソルキーでの月表示の上下端への到達、【Page Up】/【Page Down】キーによる月単位の移動などができる。表示されていない月に移動すれば、自動的にタブが追加される。
休日情報は「holidays.txt」というファイルで設定されており、「日付+タブ+休日名+改行コード」で構成されるテキストファイルとなっている。夏休みや年末・年始など、オリジナルの休日を追加することもできる。
手軽に使えるスケジューラとして機能的な不満はないが、終了すると、設定したカレンダーの表示縮尺が無効になる点が改善されると、より使いやすいと感じた。ドキュメントにも記載があったが、周期的な予定や、日付は不連続だが一連の予定に対する管理機能は、ぜひ対応してほしい。
(川越 裕之)