インターネット上のサーバからデータをダウンロードすることで、常に最新の地図を利用できる“インターネット地図ソフト”。建物の形まで再現する高精度な地図を、マウスで高速にスクロールさせながら閲覧できる。「MapFan.net」で表示できる地図の縮尺は、XGA(1024×768)サイズの画面でほぼ日本全土を表示できる1/6,400,000から1/781までの13段階。最も詳細な1/781と1/1,562、1/3,125では、建物の名称や形状、住所区画を示す数字、施設内の道路や歩行者専用道までが再現される。この詳細データは日本国内1,406地域に対応し、住宅地や市街地であれば、ほとんどの場所をカバーする。
地図データは、インターネット上のサーバからダウンロードする。データはユーザが要求した地域や縮尺に応じて、必要な部分だけを自動的にダウンロードするようになっている。道路や建物などが新設されば場合でも、すぐにサーバ上のデータに反映されるため、ユーザは常に最新の地図情報を利用することが可能だ。ダウンロードされた地図データは、Webブラウザのキャッシュなどと同様、ハードディスク内にキャッシュされるため、同じ地域を再表示する際は表示も高速。ネットワークから切り離された状態で、ダウンロードされた地図データだけで利用する「オフラインモード」があり、モバイル機器やダイアルアップ接続環境でも地図を閲覧できる。
特徴のひとつが、快適・高速な地図のスクロールだ。スクロール方法は2種類。ひとつは、地図上の任意地点のクリックにより、その地点を中心にするスクロール。もうひとつは、マウスドラッグにより、自由な方向に移動できるスクロールで、いずれの方法でも非常にスムーズかつ高速に動作する。また、メインウィンドウとは異なる縮尺でもう一つの地図を表示する「サブマップ」は、メインウィンドウと連動してスクロールするため、サブマップで大まかな場所を選択して、メインウィンドウで細かくスクロールさせる、といった使い方が可能だ。
特定の地点を指定して、周辺地図を表示させる地点検索機能では、住所、鉄道の駅名、郵便番号、スポットの名称などで検索することが可能。検索キーとして利用できる情報は3,000万件以上と数多い。
カーナビと同様、出発地と目的地、さらに途中の経由点(最大5地点)を指定して道順を探索するルート探索機能もある。探索されたルートは地図上に線で表示されるほか、ルートに沿って地図をスクロールしつつ表示したり、交差点を拡大表示したりすることが可能。全ルートの合計距離や所要時間や有料道の料金なども表示される。自動車だけではなく、鉄道、空路などの交通機関の利用も含めた検索も行える。