通常ではコピーできないダイアログ上の文字列やパスワードを、クリップボードにコピーできるソフト。クリップボードを10個に拡張し、クリップボード内のデータを保持・再利用することも可能だ。「Copi-XP」の持つ機能は、大きく分けて二つ。一つは、ウィンドウタイトルやダイアログ上の文字列や隠されているパスワードなど、通常ではコピーできないものをコピーする機能。もう一つは、クリップボード拡張機能で、必要なデータが更新されないようにロックしたり、データを保存したりすることもできる。
コピー拡張機能では、ダイアログ上の文字列やパスワードのほか、ファイル/フォルダ名、Web上のリンクURL、画像ファイル名などもコピーすることが可能。操作は簡単で、
- コピーしたい文字列の上にマウスポインタを置き、ショートカットキーを押す
- その上で、あらためてマウスを動かしてコピーしたい文字列を示す
- コピー対象の文字列が赤枠でハイライト表示され、同時にクリップボードに格納される
という仕組みだ。そのほかにも、アプリケーションウィンドウのコンポーネント属性やハンドル、カーソル位置といった情報を取得する機能もある。初期状態で【Ctrl】+【Alt】/【Shift】+【Alt】などが割り当てられるショートカットキーは、ユーザがカスタマイズすることが可能。ハイライトの色や、コピーした情報を「ポップアップで表示するか」「クリップボードに転送するか」といった設定も行える。
クリップボード拡張機能では、クリップボードを最大10個まで増設することができる。テキストデータだけでなく、画像/サウンドといったファイルも扱える。タスクトレイメニューでは、「1」から「0」までの番号が振られたクリップボードの中身を一覧し、選択することが可能。現在、どのクリップボードが有効なのかは、タスクトレイアイコンの数字でわかる。クリップボードはコピーが行われるたびに更新されてゆくが、書き換えたくないデータはロックできるようになっている。
クリップボード全体をファイルに保存することも可能。「Copi-XP」の起動時に、どのクリップボードを読み込むかを指定することもできる。