Grep検索、HTML編集、文書比較、マクロなどの機能を備えた強力なテキストエディタ。テキストエディタでは一般的なシングルドキュメント(SDI)形式のウィンドウを採用するが、ステータスバー部分にあるタブを使って複数のウィンドウを切り替えられる。基本的な編集機能としては、文字列の切り取り/コピー/貼り付けのほかに、追加コピー、矩形貼り付け、引用符付き貼り付けを行える。インデントの設定/解除、タイムスタンプ挿入、文字種変換、並べ替え、定型句の挿入などが可能な整形機能も備えている。キーワードの強調表示機能があり、HTML、Java、Perl、PHPなど、言語に応じて設定を切り替えられる。表示色などはもちろんユーザがカスタマイズできる。HTMLの場合は専用の編集モードがあり、タグ挿入専用のメニューやツールバーも用意されている。内蔵ブラウザでのプレビューや、IE/Netscapeを起動してのプレビューも可能だ。
また、先頭行/最終行や指定行へのジャンプ、しおりの設定とジャンプ(8ヵ所)、ウィンドウを二分割して、同一文書の別の場所を同時に表示することも可能。さらに、二つのテキストファイルを並べて同時にスクロールしながら表示する「文字列比較モード」では、相違部分の色分け表示や、前後の相違場所へのジャンプといった機能が用意されている。
大きな特徴が強力なGrep検索。複数ファイルを対象にした文字列検索を行えるGrep検索では、正規表現を使用することが可能。ヒットした結果のダブルクリックで、ファイルを開いて該当する行にカーソルがジャンプするほか、一致した語句すべてをアンダーライン付きでわかりやすく表示する。検索結果に対して、文字列の一括置換を行うことも可能だ。
印刷では、余白指定や行番号の印刷、行間マージンを設定できるほか、最大3段までの段組印刷を行うことが可能。めずらしい機能としては、WordやExcelの文書、リッチテキストやHTMLファイルなどから、テキスト部分のみを抜き出してインポートする機能がある。
編集可能なファイルサイズに制限はなく(メモリに依存)、ウィンドウ上へテキストファイルをドラッグ&ドロップしてファイルを開いたり、履歴機能やお気に入りフォルダの登録機能によって、編集したいファイルをすばやく呼び出せる。対応する文字コードはShift JIS/JIS/EUC/Unicodeの4種類。改行コードはCR/LF/CR+LFの3種類に対応する。ファイルを読み込むとエディタ内部でShift JIS/CR+LFに変換されるが、オリジナルファイルのコードを記憶しており、保存時には元の形式で書き出される。