音楽CDの内容を読み込み、直接MP3ファイル化することができるエンコーダ/プレイヤー。独立したソフトではなく、Windows Media Playerのアドオンとして動作する。Windows Media Player Ver.8以降には、CD-ROMドライブに装着された音楽CDを読み込み、ファイル化する機能がある。標準でWindows Media Audio(WMA)ファイルの作成が可能だが、より一般的な音声ファイル形式であるMP3の作成には対応していない。「MP3 PowerEncoder」は、Windows Media Playerに標準で搭載されていないMP3エンコード機能を付加し、MP3ファイルの作成を可能にするソフトだ。
Windows Media Playerと一体化して動作するため、操作方法を特に変更することなく、音楽CDからMP3ファイルを直接、作成できるのが特徴。例えば、音楽CDをパソコンにセットすると同時にエンコードを開始するといったことができるのは、Windows Media Playerと同様。また、パソコンで音楽の再生を行わず、高速にファイル化だけを行ったり、Windows Media Playerで音楽を再生しながら、バックグラウンドでMP3エンコードしたりといったことも可能だ。もちろん音楽CDからだけでなく、既存の音声ファイルからエンコードすることもできる。
エンコード時のビットレートは、64/96/112/128/160/192/224/256/320kbpsの9種類から選択することが可能。可変ビットレートでの変換もできる。ID3タグに対応しており、CDDBなどから取得したCDのタイトル、アルバム、アーティストなど、さまざまな情報をMP3ファイル中に埋め込むことも可能(取得できる情報は、Windows Media Playerで取得できるもの。ユーザが手動で入力することもできる)。
対応するWindows Media PlayerはVer.8以降。動作可能なOSはWindows XP日本語版のみとなっている。