「お気に入りリンクキーパー」は、IEのお気に入りなどのリンクを高速にチェックし、極力リンク切れをなくすことを目的にしたソフト。初期状態でIEのお気に入りがリストアップされ、「リンク正常」「リンク切れ」などのチェック結果を、緑・赤などの色や「◎」「×」などの記号でわかりやすく表示するとともに、ステータスバーにそれぞれの数を表示してくれる。正常なリンクのみ、切れたリンクのみなどを絞り込んで表示させることも可能。切れたリンクをその場で削除したり、URLを修正したりできる。対象ページをブラウザで表示できるのはもちろん、ひとつ上の階層のページを表示させることも可能だ。

チェック対象のページ内に、さらにリンクが存在する場合は、そのリンクを展開してチェックできる。画像にリンクが張られている場合は、リンクタイトルの先頭に「（画像）」と表示する。

特徴となる機能がリンクの自動修正。プロバイダの変更などでページが引っ越すような場合、「meta refresh」などをチェックして、そのURLに自動的に修正してくれる機能。「お気に入りリンクキーパー」であまり間を置かずにチェックすれば、リンクを手動で修正する必要がなくなる。

初期状態では、IEのお気に入りがチェック対象となっているが、設定によりほかのリストを追加することも可能。Netscapeのブックマークや、ユーザが指定するリンク集ページなどを「グループ」として追加し、チェック時に切り替えて利用できる。既存のお気に入りなどではなく、「急ぎでこのURLをチェックしたい」というような場合には、「臨時」グループを作成して、簡単にURLを追加できるようになっている。

特徴のURLの自動修正機能だが、結論から言うと、筆者のテストした範囲では残念ながら修正可能なリンクを見つけることができなかった。「meta refresh」で「リンクが切れかかっている」と判断はしてくれるのだが、それらすべてのサイトで「修正不可」となってしまった。

開発で特に注意した点
注意した点は「簡単操作」「シンプルな画面構成」「使用頻度の低い機能は実装しない」の三点です。

開発中に苦労した点
ホームページの作り方は人によってさまざまなので、ページの作り方によっては現在運用中のページなのに「リンク切れそう」と判定したり、移転案内のページなのに「リンクOK」と判断したり、また、Webサーバによってリンク切れの表示方法やページの転送方法がまちまちだったりするため、それらを正確に判定するよう改善するのに苦労しました。

ユーザ様へ
ページが移転するときの移転案内は1ヵ月程度というのがほとんどだと思います。なので、半月に1回程度リンクチェックするとリンク切れが激減すると思われます。また、自分で公開しているリンク集ページの保守にも役立つと思います（リンク切れが多いと、見に来てくれた人をがっかりさせますので）。

最後に
ホームページの作り方は千差万別であり、リンクが正常かどうかの判定を正確に行えないケースはまだあると思います。が、発見したつど改善するよう努めますので、今後もよろしくお願い致します。