子どもや初心者でもわかりやすいインタフェースで、ホームページの作成から公開までを簡単に行えるホームページ作成ソフト。イラスト、アイコン、壁紙といった画像素材や、音声素材が豊富に用意されている。「Arcadia アインシュタイン」の大きな特徴は、ホームページの作成から保存、FTPサーバへのアップロード、終了までを一連の流れで実行できるように配慮されたインタフェースだ。操作は、画面中央の「編集エリア」を取り巻くボタンをクリックして行うが、編集エリアの下には「作る」「見る」「保存」「アップロード」「閉じる」「終わる」の各ボタンが配され、ステップを踏みながら作業できるようになっている。
画面上部に並ぶのは、お絵描き機能に関するボタン。編集エリア内に描画エリアを設定し、図形や線の描画、文字挿入、塗りつぶしやスプレーを使って絵を描ける。左側に配置されたボタンでは、指定画像ファイルの挿入、マイクを使った録音結果の挿入、文章の挿入、メールアドレスやURLアドレスによるリンクの挿入を行える。
画面右側のボタンでは、ローカルサイト内のリンク、「アインシュタイン」付属の画像・音声素材ファイルの挿入、背景画像の挿入や背景色を指定することが可能。用意された画像・音声の素材は実に豊富。音声で40ファイル、画像はアイコン、イラストなど5ジャンル、計1,000以上のファイルが用意されている。これらの素材を利用して、見栄えのするインタラクティブなページを作ることができる。
描画した絵、録音した音声、文章、読み込んだ画像ファイルは、ドラッグで編集エリア内の好きな場所に移動することが可能。ローカル内外のリンクやメールアドレス、音声ファイルを挿入・設定すると、「アインシュタイン」の編集エリア内では専用アイコンで表示される。専用アイコンを文字・描画エリアや画像に乗せることにより、プレビュー実行時にリンクが有効になるようになっている。編集エリアに配置・挿入されたアイテムの重ね順の変更や、コピー/削除なども簡単に行える。
ボタンは、機能に見合ったイラストとルビ付きの説明が入った、見やすくわかりやすいデザイン。また、極力難しい漢字を使った言い回しやカタカナ語を排し、削除=「すてる」、プレビュー=「見る」といったわかりやすい言葉に置き換えられているので、パソコンの初心者にも親しみやすい。そのほかにも、編集結果保存時のファイル名の自動付加や、デジタルカメラから読み込んだ画像の自動縮小機能など、初心者ユーザには難易度が高い操作をサポートする機能を数多く搭載する。
編集結果は専用ビューアから確認できるほか、設定により指定のブラウザで参照することが可能。作成・保存したホームページは、簡易FTP機能ですぐにアップロードできる。マルチユーザに対応しており、5人までのユーザを登録して使い分けられる。