あらかじめ設定した条件に従って、自動的にファイル/フォルダのバックアップを行える自動バックアップソフト。フルバックアップ、差分バックアップの2種類の方法に対応する。フォルダ同期機能も用意されている。「オートバックアッパー」では、バックアップに関するさまざまな条件を「プロジェクト」として登録する。バックアップの対象とするファイルは、個別で指定できるほか、ワイルドカードを使用してまとめて指定することも可能。ワイルドカード使用時は「サブフォルダを含む」オプションを利用できる。もちろん、バックアップから除外するファイルも、個別/ワイルドカードで指定できるようになっている。日時を指定して、それよりもタイムスタンプが新しいファイルのみを対象とするといったことも可能だ。「アーカイブ属性のファイルのみをバックアップする」「バックアップ後にアーカイブ属性をクリア」などといったオプションもある。プロジェクトの作成は、専用のウィザードを使って簡単に行える。
バックアップの方式は、毎回指定したファイルすべてをバックアップする「フルバックアップ」と、2回目以降は前回との差分だけをバックアップする「増分バックアップ」の2種類に対応する。いずれの場合も、バックアップファイルはすべてZIP形式で圧縮される。圧縮率は9段階から選択することが可能。ZIPアーカイブにパスワードを設定することもできる。1回のバックアップで処理できるのは65,535ファイル、圧縮前のデータサイズにして合計2GB以内となっている。
スケジュールを登録して、指定の周期ごとに自動的にバックアップを実行することも可能。圧縮率やバックアップ方式などはプロジェクトごとに指定できるため、複数のプロジェクトを使い分けることで、さまざまなバックアップを行える。
バックアップファイルの復元は、保存場所とZIPファイルを選択し、展開先を指定すればよい。圧縮ファイル展開時の上書きオプションとして「上書きの前に確認する」「上書きしない」などを指定できる。
二つのフォルダ間で内容が同じになるよう、同期を取るための機能もある。例えば、デスクトップパソコンとノートパソコンの作業用フォルダを同期し、一方で追加・更新されたデータをもう一方に反映させたりするのに便利。ソース/ターゲットを同時に更新できるのはもちろん、どちらか片方のみを更新することも可能だ。
そのほか、プロジェクトのインポート/エクスポート機能などもある。操作画面は、機能別に「バックアップ」「ファイル/復元」「同期」「ログ」のタブが設けられ、わかりやすい。