マスタボリュームをはじめ、WAVE/オーディオCD/SWシンセサイザ/ライン入力といった各種サウンドデバイスの音量やミュートなどを、アプリケーション単位で制御できるソフト。起動すると、タスクトレイに常駐。タスクトレイメニューから呼び出せる「コンパクトボリュームコントロール」で、Windows標準の「ボリュームコントロール」と同様に、音量やミュート操作、左右バランスの変更やトーン調整を行える。「FaderController」の大きな特徴は、これらの調整に加えて、サウンドの設定パターンを「アイテム」として複数保存し、利用する場面に応じて使い分けられること。
アイテムごとに操作対象とするサウンドデバイスを指定したり、「他のアプリケーションによる変更を許可」をOFFにして、サウンド環境の変更を禁止したりすることもできる。音量の変化を「一度で変更/速い/普通/遅い」の4種類から選択・設定することが可能で、「一度で変更」以外では、音量は段階的に変更される。アイテムの切り替えは、一覧からの選択やホットキーで行える。
Windows Media Playerなど、ユーザが指定したアプリケーションと連動して音量などを自動調整できることも特徴のひとつ。アプリケーション連動には「アクティブ連動」「起動連動」の2種類がある。アクティブ連動は、アクティブなアプリケーションに合わせてアイテムを連動させるもの。起動連動では、アプリケーションの起動によってアイテムが選択される。アクティブ連動と起動連動は、それぞれ独立して有効/無効を指定できる。異なる設定のアプリケーションが同時に起動した場合は、設定した優先度に応じて、優先度の高いアプリケーションの設定が適用される。
コンパクトボリュームコントロールのサイズは「最大/大/中/小/最小」の5段階から、またタイトルバーのサイズは「標準/小/なし」の3段階から選択できる。音量調整のスライダの色や音量変更時のサウンド、起動のためのホットキーも任意に設定できる。コントロール画面自体も「常に手前に表示」「ワイド表示」「ヒント表示」「前回の位置に表示」「右クリックで表示」「タスクバーを避けて表示」と、6通りのオプションが用意されており、自分の環境に合わせた設定が可能だ。