メイン画面は1ヵ月分のカレンダーと文字装飾用その他のボタン、日記入力エリアで構成される。起動すると当日の日付が選択されており、日記のタイトルと本文を入力し、「HTML保存」を実行すれば、公開用のHTMLファイルが出力される仕組みだ。

主要なタグを挿入する機能があり、日記にリンク用のアンカーを挿入したり文字色を変更したりすることも可能。タグ挿入型HTMLエディタと同様の感覚で、文字列を選択し、ボタンクリックでタグを前後に挿入してゆく。また、現在時刻や任意の文字をHTML上に表示させないようにするタグの挿入、日記内の文字列検索、日記をブラウザで確認するプレビューなどの機能も用意されている。

作成した日記は、「ゆらめきのひび」の持つ簡易FTP機能を利用して、Webサーバにファイルを転送するだけで公開・更新ができる。

日記デザインの変更は、ベースにするHTMLファイルを編集することで行える。あらかじめ4種類のサンプルが収録されており、これを利用できるほか、ユーザが自由に編集して独自のデザインにすることも可能だ。

設定により、日記データ（テキストファイル）の保存先フォルダや日記の表示順の変更、カレンダーを表示している部分のHTMLタグの編集、FTPに関する設定、ソフト自体のウィンドウデザイン（配色）やボタンの配置のカスタマイズ、起動時のパスワードロックなどを行える。

「ゆらめきのひび」は、そうした制限になるべく縛られず、できるだけ自由にかつ手軽に日記サイトを運営したいという人にお勧めだ。日常的な利用法としては、タイトルと本文を入力して保存→FTP画面に切り替えて転送というシンプルなもので、毎日使うにはこの気軽さがいい（残念ながら筆者のマシンではサーバへのファイル転送がうまく動いてくれないようだったが）。

デザインテンプレートに相当する「ベースHTMLファイル」は3ヵ月分のカレンダーを表示して、日付のクリックでその日の日記へ飛ぶものと、毎日の日記を単純に並べたものの2タイプについてそれぞれ2パターンが用意されている。デザイン的にもしゃれているのでそのまま使ってもいいし、腕に覚えのある人は自分でオリジナルのベースファイルを作るという楽しみも味わえる。気軽に日記を公開したい人からデザインに凝りたい人まで、幅広くカバーしてくれるソフトといえそうだ。

あとはできれば、日記入力画面のほうのカレンダーで直接日付をクリックして選べるようになると、筆者のようにあとから数日分まとめて入力するようなものぐさ人間にはありがたい。

開発中に苦労した点
内容も苦労しましたが、デザインを決めるのに苦労しました。Windowsのソフトは硬い感じのソフトが多いので、ソフトをはじめて起動したときのイメージが取っ付きやすくなるよう自分なりのデザインにしました。

ユーザにお勧めする使い方
フレームを使ってHTML出力する際には多少のHTML知識が必要となりますが、カレンダーのターゲットやリンクなどの設定ができるので、一度お試しください。

今後のバージョンアップ予定
一通り自分のほしい機能はできあがったので、あとはユーザさまの要望や不都合を解消していきたいと思います。