メディアから読み出せなくなった画像ファイルを元の状態にしてくれる画像復元ソフト。誤って削除した場合はもちろん、メディアが壊れてしまったような場合でも復元することが可能。操作は簡単で、はじめてでも手軽に使える。操作は3ステップで行う。
(1) まず、ターゲットドライブを指定し、「ディスクイメージ作成」でハードディスクにメディアのフルコピーを作成する。コピーは、セクタ単位(クラスタ単位)でメディアを読み取って作成されるため、メディアが損傷してファイルシステムでは読み取りが不可能な場合でも、画像を復元できる可能性がある。
(2) 次に、ディスクイメージを「スキャン」する。メディアから直接、画像の復元を行わず、メディアのフルバックアップから復元する点が「MediaRescue.R2 Personal」の特徴。メディアに損傷があった場合でも、処理速度や確実性が損なわれることを防いでいる。スキャンは、デジカメで作成された状態そのままに画像データを検索する通常のスキャンのほか、サムネイル表示画像とパソコン用画像の2枚を分けて抽出する「分解抽出」モードが用意されている。
(3) 最後に、表示された復元可能なデータのリストから画像を選択し、ハードディスクなどに画像を復元する。リストは、画像のサイズや撮影日時などの情報を表示する「詳細表示」と、画像のサムネイルを表示する「縮小表示」の2種類の表示形式がある。いずれのモードでもリストをダブルクリックすることでプレビュー画面を参照できる。
復元機能のほかには、一括でファイル名を変更できる「ファイル名の整頓」や、指定したファイルの詳細な情報を表示してくれる機能なども用意されている。
ファイル形式は、静止画がJPEG/PNG、動画がMOVに対応。対応するファイルシステムは、FAT 12/16/32とNTFS 4/5。対応するメディアは、xDピクチャーカード、SDカード、スマートメディア、コンパクトフラッシュ、メモリースティック、マイクロドライブ、FD、MO、その他ドライブとして認識可能なデバイス、となっている。