パソコンを使っていて、ちょっとメモを取りたいとき、みなさんはどうしているだろうか。電話の用件を書き留めたり、検索結果をペーストしたいということはよくあると思う。毎回メモ帳でファイルを作ったり、付箋紙ソフトを使うという方法もあるが、筆者はデスクトップやマイドキュメントが散らかるのでためらってしまう。もちろん、さっさと用件を片づけて消していけばよいわけなのだが。そんな筆者が今回試用したのは「Kangaroo Memopad Pocket」という、10ページ分の用紙を持ったソフトだ。使った感じはごく標準的なメモパッドなのだが、簡単にタスクトレイに収まってくれる上、メモの内容を自動保存して起動時にまた読み込んでくれる。言ってしまえばこれだけのことだが、筆者の要求にしっかりと応えてくれた。
フォルダやデスクトップがメモで埋まったりしないし、電話が来てからあわててソフトを起動する必要もない。メモを10ページ使えるので、用途別に振り分けるのにも事足りる。用件が発生したら、ボタンひとつで日付と時間を打ち込んで内容をメモしておき、いらなくなったらその部分を消せばよい。
最近のワープロなどは、ブラウザからコピーすると書式まで一緒に持ってきてくれる。筆者にはそれが邪魔なこともあるのだが、メモパッドを経由するとプレーンなテキストになってくれるので重宝した。
テキストだけでなくHTMLで書き出すこともできるので、サーバにちょいと転送すると、お手軽なメモ回覧にも使える。シンプルなソフトだが、必要にして十分な機能を備えているので、毎日のちょっとした用件を片づけるには便利だと感じた。
「Kangaroo Memopad Pocket」のツールバーアイコンは、Windows 95/98の標準配色で作成されているが、同梱のBMPファイルの色を変えて、自分の環境に合わせることができる。Windows XP/Me基準色のアイコンが「icon」フォルダに格納されているので、XP/Meユーザはそちらを利用した方が便利だろう。なお、XP/2000/NTでは、管理者以外の権限で利用すると「エラー12」が発生するのでご注意を。
(呉 真)