登録情報を表示する画面は、一覧表示の「リスト」と 1件ごとに詳細情報を表示・編集できる「カード」の2種類。リストでは、電話番号/メールアドレス/ホームページURL、所属住所、自宅住所の3種類から選択して一覧表示させられる。カードは、所属（会社）/自宅の住所や電話番号、メールアドレス、ホームページURL、携帯番号、誕生日など、個人（法人）情報管理に必要な項目が見やすくカード型でレイアウトされた形式。レコードの入力・編集はカード表示で行う。

カードには、顔写真などの画像を貼り付けるエリアがあるほか、ニックネームや会社の略称などを入力するための「通称」、ユーザが自由に内容を設定できる「カスタムメモ」といったフィールドが用意されている。レコードごとにカラーラベルを設定して分類を行うことが可能で、性別またはカテゴリーなどで色分けできる。カラーラベルに設定した色は、カード上で「名前」欄の背景色となるため、レコードを開くと所属するカテゴリーなどがひと目でわかるようになっている。

登録されたレコードは、年齢や作成/更新日、ユーザが任意に付けることができる「ID」などでソートできる。検索では、フィールドに直接、検索語を書き込んで行う通常検索のほか、フィールドを問わずに検索できる「横断検索」がある。横断検索では、条件を変えた検索を繰り返して対象レコードを絞り込んだり、別条件で検索したレコードを対象レコードに追加したりといったことができる。

メイン画面は、「リスト」「カード」「横断検索」を含め、機能で分類された7枚のパネルで構成され、タブ切り替えで利用する。タブ切り替え式のため、使いたい機能にすばやくアクセスできるのが特徴だ。

また、日本郵政公社の郵便番号検索サイトを呼び出して、郵便番号から住所（または逆方向）によるデータ検索を行うことが可能。いずれのフィールドでも、記入後に余分な空白、改行を取り除くなど自動的に最適化されるほか、半角文字が要求されているにもかかわらず全角文字が入力されたような場合は、警告が表示される。このように、はじめて使う人でも戸惑うことのないほど、操作はよく練り込まれていると思う。

そのほか、1レコード上に、会社・自宅の両方の連絡先を入れられる上、分類カテゴリーとして、プライベート向きに「親戚・友人……」、ビジネス向きの「取引先・顧客」などがあらかじめ登録されているなど、仕事用としても個人用としても、とにかくすぐに使える情報管理ソフトとして幅広い人にお勧めできる。

開発中に苦労した点
多くのデータをコンパクトに管理できるようレイアウトのデザインに気を遣いました。また、できるだけ直感的に操作できるよう各機能に統一感をもたせたり、説明文を工夫するなどしています。

ユーザにお勧めする使い方
個人に関する情報を一元管理し、一度入力したデータを効率的に管理しましょう。日々の住所管理や名簿管理、他ソフトや友人とのデータ交換、メールソフトのお供にと、身近なデータベースとして日常的に使える一品です。宛名書きは、プリクラ感覚で差出人の画像やロゴ画像を印刷することもできます。ほかとは一味違ったはがき印刷もお楽しみいただけます。

今後のバージョンアップ予定
入力支援の充実、インポート/エクスポートの簡素化、XMLの応用、インターネットとの協調など、日々進化させていきたいと思っています。

謝辞
ご利用のみなさまに感謝します。みなさまからの声を取り入れながら、「使ってよかった」と感じていただけるようなモノ作りを目指しています。ご意見、ご感想、ご要望、ダメ出しなど、お気軽にお寄せください。それでは今後ともよろしくお願いします。ありがとうございます。