連想記憶術を採り入れた英単語学習ソフト。「英和意味チェック」「和英意味チェック」「スペルチェック」の3種類のモードがあり、「英和」「和英」では四者択一で、「スペルチェック」ではキー入力で解答する。出題時には単語や熟語とともに、暗記を助けるためのイメージストーリーを表示することが特徴。イメージストーリーを読むことで、単なる反復練習よりも効果的に学習できる。イメージストーリーとは、覚えたい単語を連想させるような状況などを、短い文で表したもの。年号を語呂合わせで覚えるのに似ているが、より具体的なシチュエーションの設定により、記憶との結び付きを堅固にする。例えば“mankind”を覚えるために用意されたイメージストーリーは「ウルトラマン(マン:man)はとってもkind(カインドゥ:kind:親切)で人類を救う」といった具合だ。イメージストーリーは、出題単語上にマウスポインタを合わせると表示される。設定により、出題と同時に自動で表示させることも可能だ。
イメージストーリーを読んだら、続いて解答の選択肢を選んだり、スペルを入力したりして、正解であれば次の問題へ進む。間違えた場合は、正解になるまで解答を繰り返す(またはパスをする)。一通りの学習が終了すると、採点として正解率や評価のグラフ、さらに単語別の正解率、最近のテスト結果のグラフや反復学習の効果を示す「長期記憶の推移」グラフを表示してくれる。
出題される問題は、中学レベル/高校レベル/一般レベルなどに分けられ、さらにレベル内でユニットという単位に分けられている。ユーザはまず、リストから問題のユニットを選択し、さらに「英和」「和英」「スペルチェック」のモードと、1回のトレーニングでの出題数を指定して学習を開始する。問題を、正解率の低いものから優先して出題させることも可能。また、問題ごとに「記憶レベル」というものが自動登録され、この「記憶レベル」で出題範囲を指定することもできる。
学習画面では、スピーチシンセサイザを使った発音の設定や、発音記号の表示/非表示の切り替えが可能。さらに、語句の意味や発音記号の表記、イメージストーリーのカスタマイズなども行える。特にイメージストーリーについては、その文中に登場する語句を他の語句に自動置換することができるので、ユーザが自分の身近な事柄に置き換えることで、より強固なイメージ作りを行える。