ピンぼけや手ぶれなど、デジカメ撮影で起こりがちなミスを補正するためのオリジナルフィルタが特徴のフォトレタッチソフト。オリジナルフィルタだけでなく、アンシャープマスクなどの一般的なフォトレタッチソフトが持つフィルタも多数備える。デジカメ写真補正用に特化したオリジナルフィルタは、「フォーカスエイド」「直線的手ぶれ補正」「手ぶれ軌跡補正」「クリアエッジ」の4種類。デジカメの大半は、狙ったポイントにピントを合わせるオートフォーカス機能が搭載されているが、間違ったところにピントが合ってしまう場合もある。これを補正できるのが「フォーカスエイド」フィルタだ。ピンぼけ画像からピンぼけ感を払拭し、クリアな画像にしてくれる。
「直線的手ぶれ補正」「手ぶれ軌跡補正」の両フィルタは、小型カメラ使用時や暗い場所で起こりやすい、手ぶれ撮影された画像補正用。「直線的手ぶれ補正」は、手ぶれの方向が一直線の場合に有効で、どの方向にぶれているのか、どの程度ぶれているのかを指定すれば、ソフトがぶれを自動的に判断し、除去してくれる。「手ぶれ軌跡補正」は、ぶれ方向が直線ではなく、輝点が尾を引くような形で不規則に流れているような画像の補正に有効。夜景撮影など、長時間露出を行った際のぶれ補正に適する。ぶれの範囲(幅)を指定すれば、その範囲内でぶれた軌跡を自動的に判定して補正を行ってくれる。
「クリアエッジ」フィルタは、被写体の輪郭をくっきりと強調する機能を持つ。一般的な輪郭強調フィルタのように、画像のコントラストから輪郭を検出するのではなく、より自然な感じで輪郭が強調される。
オリジナルフィルタ以外の一般的なレタッチフィルタも、アンシャープマスク、ぼかし、階調補正など、豊富に用意されている。
フィルタを適用する際には専用の画面に切り替わり、フィルタの強度などのパラメータがを指定できる。各専用画面には「標準」ボタンが用意されている。クリックすると、そのフィルタの典型的な使い方とその説明が表示され、選択するだけで標準的なパラメータをセットできるようになっている。
フィルタの適用時には、画面表示エリアを自動的に分割して、効果適用前・適用後の状態を直接比較・検討できる。分割数は最大4で、画像表示は連動してスクロールするため、比較を行いやすい。トリミングも、一般的な写真のサイズ(四つ切りや六つ切り)を考慮し、縦横比を固定して選択できるなど、写真撮影、印刷に特化した機能を多数備えている。Undo/Redoはメモリの許す限り行える。