収録データはケイバブック社が提供するもの。全レースの「成績」「出馬表」「オッズ」のほか、「競走馬・騎手・種牡馬・厩舎」に関するデータなどで、「前半3ハロンタイム」や「4コーナーでの位置取り」「関係者コメント」といった、JRA公式データにはない独自のものも含まれている。これらのデータは「競馬道OnLine」から、随時ダウンロード・更新することが可能だ（有料）。

データの内容は詳細を極める。例えば、「出馬表」データを検索・閲覧すると、通常の出馬表のほかに、出走各馬のこれまでの対戦表や調教情報、騎手コメントや次走へのメモ、競馬新聞と同様の詳細出馬表、当該レースの過去の成績が表示される。「競走馬」データでは、月別、場別、馬場状態別、距離別成績など、あらゆる条件での分析結果を見ることができるようになっている。

「競馬道Professional5」では、こうした豊富なデータをもとに予想を行える。予想理論として「競馬道汎用理論」などのオリジナル理論、原良馬氏や市丸博司氏の理論など、計31種類が用意されており、理論を指定して予想を行える。既存の理論の編集や独自の新理論の構築も可能だ。予想のファクターには競走馬、騎手、厩舎、種牡馬、タイムなどのカテゴリーから、連対率や距離実績などのさまざまな要素を設定できる。休み明けや初距離、格上挑戦などの要素をフィルタとして、予想を補正する機能もある。

予想ができれば、あとは勝ち馬投票だ。「競馬道Professional5」では、JRAのIPATに接続し、買い目や購入金額を転送して勝ち馬投票を行える。オッズや馬体重データ、払い戻しデータの取得を行えるほか、その日の収支を計算・表示する機能もある。

もちろんデータの膨大さの前にその試みはあっという間に挫折したわけだが、そうした経験を持つ身としては、データをサクッとダウンロードして、あらゆる角度から眺められることは、大袈裟なようだがまるで夢を見ているようにも思える。

「競馬道Professional5」は「予想支援」と銘打っているように、重きとしては予想に置かれており、それだけに予想に関する機能は充実している。予想のファクターを細かく設定でき、フィルタによる補正も可能なので、かなりユーザの競馬観に沿った予想を立てることができるだろうと思う。その意味でも、あらかじめ用意されている理論だけでなく、ユーザのオリジナル理論を構築して、競馬を楽しんでほしい。また、それができるソフトだと思う。

もっとも筆者個人としては、競馬の予想は、数字（データ）ではなく、曰く言い難い複雑怪奇な思考回路がもたらすものだ、な〜んて思っているのだが。

それはさておき、やはり一番のポイントは予想の精度を「さらに」上げるといった点です。ただ上げるだけではありません。もともと信頼と実績があり、回収率も高い「競馬道」シリーズです。今回は「予想フィルター」なる秘密兵器を用意し、的中率、回収率ともにアップさせることに成功しました。

ユーザにお勧めする使い方
それぞれいろいろな使い方があるので、ああしろこうしろなんて言うつもりはありませんが、やっぱり「オリジナル予想理論」の構築はぜひ使ってもらいたい機能です。競馬ファンなら誰でもご存知の「競馬ブック」のデータを利用して作る、自分なりの理論。理論構築なんていったら、なんだか面倒くさいイメージがありますが、実際、カンタンに作れてしまうんです。ほかにもいろいろな予想理論を作ってみて、ぜひ最強理論を作ってほしいですね。競馬は生きものですから、毎週進化していかなければなりません。「競馬道」はそれに対応し得るソフトだと考えています。これ以外にも競馬情報サイトである競馬道OnLine（http://www.keibado.com/）と連携している点は、私どもの大きなポイントだと思っています。

みなさんもこのソフトで、秋のG1シリーズをともに白星街道で歩んでいきましょう。