長期に渡ってWindowsを使い続けていると、ハードウェアが劣化したわけでもないのにいつの間にかWindowsの動作が遅くなってしまったり、安定性が落ちたりすることがよくある。俗に「Windowsが腐る」などといわれることもあるこれらの現象は、レジストリの設定が膨れ上がった結果、検索に時間がかかったり、アンインストールしたつもりなのにシステム中に残ってしまった常駐ツールやDLLなどがメモリを圧迫したりすることが原因だ。Windowsの設定に詳しい人であれば、折りを見てシステムに残されたこれらの「ゴミ」を手動で削除していくことで、「腐った」状況を改善することができる。しかしパソコンに詳しくない多くの人の場合、「こういうもの」とあきらめてしまうことが多いのではないだろうか。
もちろん、Windowsを最初からインストールし直す、つまりクリーンインストールさえしてやれば、こうした状況は解消できる。しかし、クリーンインストールでは、サービスパックやセキュリティパッチなどを最初から適用し続けなければならず、またアプリケーションもすべてインストールし直さなければならない。この結果、1〜2日間くらいは潰れてしまうこともめずらしくないし、またクリーンインストールした結果、本来必要なファイルまで消してしまっては取り返しがつかない。
「DiskX Tools」は、こうした「Windowsの設定に詳しくない人向け」に用意された、実にありがたいソフトだ。特に詳しい知識のないユーザでも、まるでエキスパートユーザの助言を受けたかのごとく、システム上の不要な部分を見つけることができるからだ。これさえ使えば「Windowsをクリーンインストール」したときの調子がよかった状態に戻してやることができる。
「DiskX Tools」を未導入の状態と、クリーン度が85%まで向上した状態とを比較したメーカーのテストでは、Windowsの起動時間だけでも、なんと2倍近くまで向上する(起動時間が1/2になる)というデータがあるそうだ。「こんなもの」とあきらめてハードウェアを強化する前に、一度「DiskX Tools」のようなソフトを試してみてはどうだろう。
(天野 司)