「フォントインストーラー SAKURA」では、機能別にウィンドウが用意され、コンパクトなメインウィンドウのボタンクリックで各ウィンドウを呼び出す。「未インストールフォント」「インストール済みフォント」「レジストリデータビューア」「シンボルフォントビューア」「Unicodeビューア」の各ウィンドウを呼び出して使う。

「未インストールフォント」では、フォルダを指定するとスキャニングが行われ、フォルダに含まれる未インストールフォントおよびインストール済みフォントが一覧表示される。フォントファミリーと同じ名称のフォントがあるものは濃い黄色で、それ以外は藍色で表示される。状態に応じてチェックボックスも色分け表示される。

フォントを選択すると、フォントファイル名、ファイルサイズ、文字コードといった詳細情報が表示される。プレビュー表示に利用する文字列はコンボボックスのリストに用意されている6種類から選択するが、好きな文字を入力してリストに加えることもできる。選択した未インストールフォントは、インストールまたはファイルコピーを行える。

「インストール済みフォント」でも同様にフォントの情報が表示される。このウィンドウでは、選択したインストール済みフォントのアンインストールまたはファイルコピーを行うことができる。

フォントのレジストリ操作も可能。任意のレジストリ項目の削除や、フォントファイルの存在しないレジストリデータを自動削除できる。

フォルダを指定するとフォルダ内のフォントをプレビュー表示してくれるので、ビューアとして利用するだけでも便利だ。フォルダ単位でフォントを管理できるので、系統別にフォルダを作成しておくだけでもフォント管理がラクになるだろう。

おすすめは「その他」ボタンに登録されている「すべてのフォントを読み直す」コマンド。Windowsは起動時にレジストリの記述を参照して環境を整えていく。レジストリに記述されているフォントファイルが見つからないときはリソースに登録されず利用できない。「すべてのフォントを読み直す」コマンドを実行すると、フォントファイルをリソースに再登録してくれるので、フォントをリムーバブルメディアなどにインストールして、一時的に利用できる。インターネットなどから入手したTrueTypeフォントの確認を行うときなどに便利だろう。

フォントはアプリケーションをセットアップするとどんどん増えてしまう。「フォントインストーラー SAKURA」を利用し、定期的にメンテナンスするとよいだろう。

開発中に苦労した点
フォントの仕様書（英語）の解読。

ユーザにお勧めする使い方
普通のインストール、アンインストールはもちろん、さまざまなビューアとしての機能を使っていただけると、日常でも用途が広がると思います。

既知の問題
サンプルの印刷にかなりのメモリを必要とするため、パソコンのメモリ容量によっては、印刷に相当の時間がかかることがあります。十分な空きメモリがあればすぐ印刷されますが、将来的には見直したいと思います。