パソコンで熱帯魚の飼育を疑似体験できるソフト。リアルな飼育シミュレーションはもちろん、ゆったり泳ぐ熱帯魚を鑑賞するだけでも楽しめる。熱帯魚を飼うには、水槽を用意する必要がある。水槽は、すぐに魚を飼える状態のサンプルから選べるほか、底砂や背景、アクセサリを選択して新規の水槽として作り、独自形式(*.AZN)で保存することもできる。水槽の背景やアクセサリなどの追加・削除・移動は、飼育中にも行える。
「AQUAZONE XP」で重要な役割を占めるのが「水」だ。飼う魚ごとに、適した水温やpH、硬度が異なるため、ヒーターで設定水温を替えたり、薬品やフィルタ機能を使って魚に適した水を作る必要がある。水の状態は、情報メニューで確認できる。
魚には個体ごとに「名前」をつけられる。泳いでいる魚の名前は、名札表示機能で表示させられる。シミュレーション開始後に名前を変更することも可能だ。
シミュレーションは、給餌、フィルター設定、水替え、照明のON/OFFを行って進行してゆく。魚はオス/メス両方を同じ水槽で世話してやると、カップリングして卵を産み、産まれた卵は状態がよければ、孵化して稚魚が泳ぎ出す。逆に、きちんと世話をしないと、病気に罹ったり死んでしまったりする。病気に罹った魚を放置すれば、一緒の水槽に入っている魚に伝染することもあるし、死んでしまった魚を取り出さずにいると、腐って水を汚してしまうことになる。
水槽は複数を設定することが可能。病気にかかった魚を別の水槽に移し変えたり、お気に入りの魚を別のデザインの水槽に移し変えたりといったこともできる。卵から孵った稚魚は名前をつけてそのまま飼えるので、魚が増えてきたら構成の違う水槽で飼育してもおもしろい。
シミュレーションの多くの部分は自動化できる。タイマ機能を使って給餌や照明のON/OFFを自動で行えるほか、時間の経過速度を変更することも可能で、コツを覚えれば、時間が少ない人でも飼育できる。もちろん細かく様子を見ながら、手動で育成することも可能で、幅広い楽しみ方ができる。
全画面表示にするとディスプレイがそのまま水槽に見たてられ、涼しげなスクリーンセーバの代わりとなる。起動中の効果音(水音とモータ音が流れている)のON/OFFも可能だ。シミュレーションの速度を「0」にすれば、魚の状態は変化しない。