スクリーンセーバ起動中にも、マウスやキーボードを使って、視点変更や、花火の打ち上げを自由に操作できるユニークなソフト。用意されている風景は、春の桜吹雪、夏の花火、秋の紅葉、冬の雪景色の4パターンだが、やはりメインはタイトル通り「夏の花火」だ。花火の打ち上げは「ランダム」「手動で打ち上げ」「ランダム＋手動」の3種類から選択することが可能。手動での打ち上げには【0】〜【9】および【A】から【Z】キーを使い、押すキーで異なる種類の花火を打ち上げられる。花火だけでなく、爆発時の光や煙の表示も可能だ。

花火を見る視点は「固定視点」「左右往復」「周囲回転」「ヘリ」「真下」など10種類が用意されており、好きな場所から見ることができる。さらに、マウス操作で自由に変化させることも可能だ。視点変更は花火だけでなく、ほかの季節でも同様に行える。

画面の中にはメッセージやフォトフレーム、日付を表示させることができる。メッセージでは任意の文字列をフォント、色、修飾を指定して表示でき、フォトフレームでは好きな静止画像（BMPまたはJPEG形式）を、四季それぞれのフレーム内に表示できる。

それだけでなく、ソフト自体を操作することができるため、一般的なスクリーンセーバとはちょっと違った趣がある。花火を手動で、しかも好きな種類の花火を自由に打ち上げられるので、自分で花火大会を演出するという楽しみ方ができる。視点も自由に移動できるので、花火を通常では見ることのできない真上から見るようなことも可能で、非常に楽しめるソフトだ。ただし、マウスによる視点移動は、慣れるまでちょっと難しく感じるかもしれない。

メインが花火なので、どうしても春や秋、冬の風景についてはおまけのような印象になってしまうが、これらのグラフィックも花火に劣らず美しく、季節にあった画面を楽しめるのはうれしいことだ。メッセージやフォトフレーム機能を使って、オリジナルのスクリーンセーバでデスクトップを彩ってみたい。

描画面では、OpenGLの描画方法を見直して、「描画優先」と「スピード優先」の二つのモードをご用意しました。また、花火以外の季節の描画にも力を注ぎ、特に「春」と「秋」に関しては季節感を醸し出すよう、情景の見直しを図ることにより、さらに四季を通じて楽しんでいただける内容にしました。機能面では、フォトフレーム機能を付け、デジカメで撮影したお気に入りの写真を花火の美麗な背景に貼り付けられるようにしました。以前同様、キャプチャ機能もございますので、オリジナルカードの作成など、さらに幅広くご活用いただけます。

開発中に苦労した点
「hanaBi2」ではまず、前バージョンのプログラム全体の見直しを行いました。描画のスピードアップを目指して、テクスチャの見直し、プログラム全体の高速化、メモリの節約、花火全体の挙動部分に修正を行いました。描画部分でも背景の作り込みには印象の暗かった「春」と「秋」に関して力を注ぎました。追加されたフォトフレームの機能に関しては、背景に合わせるためにフレームの枠の選定や、貼り込む写真の比率の選定など、さまざまなパターンでテストを行いました。

ユーザにお勧めする使い方
今回は、「春」と「秋」の情景を大きく変更したので、前のバージョンをお持ちのお客様にはその違いを実感していただけることと思います。また、フォトフレーム機能を活用し、四季折々の季節のなかに自分のお気に入りの一枚を入れ込むことができますので、じっくり眺めたり、画面をキャプチャしてポストカードの素材としてもご利用いただくことができます。

今後のバージョンアップ予定
デスクトップアプリケーションとして開発を進めております。