「ドラタイプ2」となっているからには、「ドラタイプ1」(実際のタイトルは「ドラタイプ」)というソフトがあったわけです。その「ドラタイプ」を企画した動機は、パソコンがかなり家庭に普及して、子どもたちも手に触れるようになったのに、子どもにも使える楽しいタイピングソフトがあまりなかったこと、それにホームポジションを使った正しいタイピングを身につけるには、子どものときからきちんと練習することが大切だと考えたからです。もちろん、難易度の設定や使う漢字の設定などができますから、大人でも十分、楽しく使うことができます。楽しく練習できるということでは、ゲーム性を付けるとともに、小学館グループの代表的なキャラクタである「ドラえもん」と一緒に練習しているという雰囲気にしたことです。
そのようなコンセプトに加えて、「ドラタイプ2」では、森ステージや海底ステージというようにステージに変化を持たせ、ステージを進める楽しさを味わえるようにしました。さらに、各ステージをクリアするごとにひみつの道具が現れ、これが「ひみつ道具画面」にコレクションできるというおもしろさも付け加えてあります。
また、ホームポジションのレッスンでは、1段階ごとに説明と練習を繰り返すようにし、説明は文字だけでなく、ナレーションを入れて、低学年の子どもも理解できるように配慮しています。
ミニゲームも「ドラタイプ」では2種類でしたが、「ドラタイプ2」では、4種類に増やし、のび太やしずかちゃんなど、ドラえもんの仲間を全員出しました。
使い方としては、子どもの場合、正しくホームポジションに指をおいてタイピングする習慣を付けさせることが大切です。タイピングのステージの方では、背伸びをせず、小学校高学年であっても低学年の設定から始めるなど、次々にステージをクリアする達成感を大切にして、飽きないようにしてあげたいと思います。
また、全ステージをクリアすると「タイピング名人の認定証」が表示され、文面をドラえもんが読み上げ、プリントアウトすることもできますので、「がんばるとドラえもんから賞状がもらえるよ」といったインセンティブを付けることもできます。練習する人は、5人まで登録できますので、家族の一人ひとりが登録し、みんなで競い合うといった遊び方も可能です。
「ドラタイプ2」では、いろいろな場面でドラえもんが声をかけます。特に各ステージでは、進み具合によって、「すごい!」とか「ガンバレ」などの声をかけてくれますから、練習をしているというより、ドラえもんと一緒に遊んでいるという感じでタイピングがグングンうまくなります。
((株)小学館)