CD-R/DVD-Rをはじめした多彩な光学記録メディアへの書き込みを行えるCD/DVDライティングソフト。エクスプローラとの統合により、簡単な操作でデータ書き込みを行うことができる。数多くのメディアをサポートしていることが特徴のひとつ。CD-R/RWのほか、最近流行の書き込み型DVDであるDVD-R/RW、 DVD+R/RW、 DVD-RAMなどもサポートする。対応するフォーマットも多く、通常のファイルやフォルダを記録するデータCD/データDVDのほか、CDプレイヤーで再生可能な音楽CDや、DVDプレイヤーで再生できるDVD-Videoの作成にも対応する。マルチセッションが可能なメディアでは、これを利用したデータの追記を行える。また、書き換え可能メディアであれば、メディアの再フォーマットによるデータの消去なども可能だ。
利用方法は非常に簡単。(1)作成すべきディスクのフォーマットとメディアを選択し、(2)ドラッグ&ドロップで書き込むファイルを選択してゆくだけでよい。ファイルの総容量は常にステータスバーに表示されており、残りの書き込み可能容量がすぐにわかる。音楽CDを作成する場合はファイル容量ではなく、よりわかりやすい再生時間で表示される。一般的なWAVファイルのほか、MP3やOgg Vorbis/WMAなどの各種サウンドファイルが指定された場合でも、これらから自動的に音楽CDを作成できる。
DVDオーサリング機能は搭載していないが、DVD-Videoを作成することも可能。DVD-Videoの情報ファイルであるifoファイルに従ってDVD-Videoを作成する。他のオーサリングソフトで作成された「DVDイメージファイル」を実際にDVDメディアに書き込む際などに有効な機能だ。
注目したいのは、エクスプローラと統合された書き込み機能。ファイル/フォルダアイコンのコンテキスト(右クリック)メニューから「CopyToDVD」を呼び出せるもので、例えばファイルアイコンを右クリックし、メニューから「CopyToDVD」を選択すると、あとは一切操作することなしに、そのファイルが自動的にディスクメディアに書き出される。もちろん、フォルダを指定すれば、フォルダ内のすべてのファイルがメディアに書き出される。このときの書き込みフォーマットは、選択されたファイルの種類や、現在セットされているメディアの種類によって自動的に判定される。例えばWAVファイル群を指定して書き込みを選択すると、自動的に音楽CDが作成されるといった具合だ。
書き込み終了時やエラーの発生時などに、音声で状態を報告する機能などもあり、はじめてライティングソフトを使う人にも親切な設計だ。