花火職人となって修行を積みながら、競技会での優勝を目指すというユニークな設定のシミュレーションゲーム。オリジナルの花火を使い、夜空を彩る壮大な花火ショーを演出して楽しめる。ゲームの舞台となるのは、花火職人ばかりが住む「にしき町」。プレイヤーが修行する「菊玉屋工房」や「花火問屋」「競技会本部」がある。プレイヤーは、(1)菊玉屋工房で花火の作り方を習い、(2)花火問屋で客からの注文で花火を作って、(3)稼いだ金で競技会に挑戦する。競技会で優勝して、世界一の花火職人になるのがゲームの目的だ。
プレイヤーが作れる花火は「割物」「ポカ物」「型物」「打出物」「仕掛け」の5種類。花火の中には、用意されたさまざまな星(光や音を出す火薬の塊)を配置できる。星を編集することも可能で、思い通りの花火を作れるようになっている。プレビュー機能があり、作成中の花火を打ち上げるとどのようになるかを、ビューアで確認しながら作業を進められる。
花火の作り方をひと通り理解できたら、花火問屋に行って客の注文を受ける。花火の大きさや種類、料金と客の完成イメージが指定されるので、注文に沿った花火を作って納品する。客の満足のいく花火ができればよいが、イメージと違う場合は料金が減額されたり、引き取ってもらえずに、逆に賠償を請求されることもある。
注文をこなして資金がたまったら、いよいよ競技会に参加できる。競技会には「にしき町花火大会」「雪中花火大会」「湖上花火大会」「湾岸花火大会」の4種類があり、優勝すると新しい技術やデータを使えるようになる。このうち「湖上花火大会」「湾岸花火大会」では、いくつかの花火を使った「プログラム(花火ショー)」を作る必要がある。
「プログラム」では、背景や打ち上げの場所とタイミングを指定する。最大16台のカメラを設置することができ、カメラをタイミングよく切り替えながら、夜空を彩る花火ショーを作り上げていく。背景は、テンプレートをもとに自由に編集することが可能で、カメラの位置や高さも自由に設定できる。BGMを使うことも可能。BGMには同梱のサウンドファイルのほか、プレイヤーが用意したオーディオCD/MP3/WAVファイルを使うことができる。