画像は、フレーム（額縁）のサイズに合わせて自動的に適当なサイズに縮小され、通常は他のウィンドウより前面に表示される。フレームがアクティブな状態であれば、上下のカーソルキーでフレームサイズを変更できる。全画面表示も可能。フレームカラーを15色から選択できるほか、アルミまたはウッドのテクスチャ、3タイプの花柄、ユーザが作成した模様などを利用できる。

フレームの形状は画像に応じて縦長・横長が自動的に切り替わる。画像にピッタリとフィットするように設定することも可能。マウスドラッグでフレームをデスクトップ上の好きな場所に配置できるほか、メニューからデスクトップの四隅を指定することもできる。

表示させる画像の選択を支援する機能として、表示モードとは別に「ナビゲータ」というモードが用意されている。ナビゲータモードでは、全画面表示でフォルダリストやサムネイルを見ながら画像を選択・表示できる。フォルダリストは、画像を開くたびにそのファイルを含むフォルダがリストに自動で登録されるようになっている。

スライドショウは、フォトスタンドモードと全画面モードのどちらでも実行できるが、全画面モードの場合は他のウィンドウで作業しているときでも自動的にスライドショウを表示してくれる。「K-PhotoStand」のスライドショウでは、ひとつのフォルダ内で繰り返し表示するだけでなく、フォルダリストを巡回しながら表示することもできる。スライドショウ実行時にBGMの再生も可能だ。

対応画像形式がJPEGとBMPに限られるとはいえ、デジカメ画像を観るだけなら十分。機能的には単純とはいえ、簡単なグラフィックビューアやBGM付きのスライドショウソフトとしても使えるのはうれしい点だ。特にフォトスタンドモードのときは、他のウィンドウで作業をしている間も自動的にスライドショウを実行しているので、一種のBGV的な使い方ができる。

画像上にデジタルで時刻を表示したり、ファイル名を表示したりできるのも小技が利いている。キー操作ひとつで次の画像を呼び出せる点は、パソコンのキャプチャ画像にあわせてキャプションを書くことの多い筆者にとっては「結構便利かも」と思ってしまう機能だ。

あえて弱点を挙げるなら、ホンモノのフォトスタンドなら奥さんや恋人の写真にキスしてもさして不自然ではないが、パソコンのモニタでそれをやってしまうと、周囲の人間に気味悪がられそうだといったところか。

デスクトップに写真を飾る目的のソフトは、すでにいろいろとありましたが、画像ビューア機能があり、BGM付きスライドショウもできるものは見当たらなかったので公開しました。

開発中に苦労した点
当たり前ですが、苦労するのは意図した通りに動作してくれないときです。特に修正や機能を追加したことによって、他の動作がおかしくなったときは悩みます。何度見直しても原因がわからないときは、一晩寝るに限ります。不思議と解決法が見つかることが多いです。

開発当初、私はプログラミング経験がほとんどありませんでした。ですから「この処理をさせるにはどうしたらよいのか？」を、そのつど、参考書やWeb上で調べて開発してました。それは、いまでも変わりません。開発ツールはDelphiですが、Tipsやコンポーネントを公開されている方々には本当に感謝しています。また、ソフト公開後に掲示板やメールでユーザさんからご要望・感想をいただいたのは大変励みになりました。

ユーザにお勧めする使い方
Ver.1.1で自作のフレームを利用できるようになりました。JPEG/BMP形式の画像を使用できますので、ぜひオリジナルのフレームを制作して楽しんでください。

今後のバージョンアップ予定
いまのところ未定です。あまり機能を増やすのもどうかと思いますので、今後は小さな機能追加や修正になると思います。