「ケータイ・リンク6」は、携帯電話とパソコンとを接続して、電話帳データをパソコンに読み込んだり、パソコン上で作成した電話帳データを携帯電話に転送したりできるソフト。機種ごとに異なる電話帳データ形式をサポートし、機種の違いを意識することなく使える。メインとなる「電話帳」のほか、画像や着メロの編集・転送機能を持つ「ファイル帳」、着メロを作成して携帯に転送できる「着メロ帳」、添付ファイルを含むメールの転送を行える「メール帳」の四つの機能で構成される。対応する携帯電話機種は多く、現在使われているほとんどの機種(FOMAおよびPHS各機種を除く)で利用できる。携帯電話とパソコンを接続する際に必要となるケーブルは、「ケータイ・リンク6」専用ケーブル以外に、他社製ケーブルもサポート(オンライン版にはケーブルは付属しない)。ケーブルの接続インタフェースは、COMポート(RS-232C)のほか、USBインタフェースをサポートするため、COMポートのないノートパソコンでも利用できる。
「電話帳」で管理できるデータ項目は多い。一般的な携帯電話であれば必ず備わっている名前と電話番号のほか、ふりがな、住所、メールアドレス、誕生日、ホームページURL、さらにはGPSによる座標といった情報までを管理できる。電話番号やメールアドレスなどのデータは、一人あたり複数個を登録することが可能。登録データに画像が含まれている場合は、それを一覧画面に表示させることもできる。編集機能では、メモリ番号のリナンバーや、登録データ中の重複行の選択・削除などが行える。
携帯電話−パソコン間のデータ転送は簡単で、ツールバーの 「受」「送」ボタンをクリックするだけで行える。接続された携帯電話機種の自動認識機能があり、機種に応じて記録可能なデータのみを選択して転送を行う。
さらに、携帯電話の機種によっては、カメラ画像、待ち受け画面、着メロデータ、電子メールデータなどを転送することも可能。着メロデータでは、パソコンのキーボードを鍵盤に見立てて音楽データを入力できるほか、MIDIファイルを着メロデータに変換する機能もある。
他のソフトとのデータ交換では、CSVファイルからのデータのインポート、J-SH51/52/53で使われるvcf形式の住所録ファイルを出力できる。またExcelなどの表計算ソフトとの間でクリップボード経由で住所録データをやりとりすることも可能だ。