「壱番館」は、アプリケーションのウィンドウ位置とサイズを管理するユーティリティ。アクティブウィンドウの表示位置やサイズを細かく制御できるほか、アプリケーション起動時のウィンドウ位置やサイズを個別に設定できる。仮想デスクトップ機能も搭載しており、デスクトップを快適に利用するためのさまざまな機能を提供してくれる。起動中はタスクトレイに常駐し、アイコンをクリックするマウスのボタンでメニュー内容が変化する。左クリックでは、アクティブウィンドウの表示位置やサイズを微調整できる「ウィンドウ制御メニュー」が表示され、右クリックでは、デスクトップの制御と「壱番館」の動作設定が行える。
左クリックの「ウィンドウ制御メニュー」では、ウィンドウサイズを縦横それぞれ±10%刻みで変更したり、縦に最大化(横方向変化なし)、横に最大化(縦方向変化なし)、縦横ともに最大化させることが可能と、細かい動作を行えるのが大きな特徴だ。
上下左右、画面中央、左上、右上、左下、右下への移動を選択すると、ウィンドウをそままの大きさに保ったまま、密着させるように指定位置に移動できる。一方、「上半分(または下/左/右半分)」を選択すると、アクティブウィンドウの位置とサイズが、デスクトップの上半分(または下/左/右半分)に変わる。なお、通常では位置・サイズを変更できないウィンドウに対しても処理を行うことができる。
そのほか、アクティブウィンドウの最下層への移動やウィンドウの非表示、さらには起動中のウィンドウを「壱番館」に登録して管理することも可能となっている。
一方、右クリックで表示されるメニューでは、全ウィンドウをまとめて最小化したり、非表示にしたウィンドウを復元したり、タスクバーの表示/非表示、透明度設定を設定できる。また、「仮想デスクトップ」を有効にするとタスクトレイに1または2が表示され、2画面分のデスクトップを利用できるようになる。アイコンのダブルクリックやマウスポインタの移動で画面を切り替えられる。
そのほか「壱番館」の設定に関連するコマンドも用意され、「壱番館」未登録のダイアログを自動的に中央に移動したり、ファイル選択ダイアログの位置・サイズを記憶させたり、上部に配置されたタスクバーとウィンドウが重ならないように制御したりできる。ファイル選択ダイアログを自動で詳細表示に変更することも可能だ。
なお、「非常駐モード」を利用すると、タスクバーをデスクトップ上部に配置している場合は、起動と同時にタスクバーに重なるウィンドウを下げて表示してくれる。さらに、登録済みウィンドウの位置、サイズを変更して、常駐せずに終了する。