高速なレンダリングエンジンを搭載した多機能Webブラウザ。さまざまな角度からWebページへの快適なアクセスをサポートしてくれる。「Opera 7 for Windows 日本語版」は、独自のレンダリングエンジンと多彩な機能で定評のある統合型Webブラウザ「Opera」の日本語版新バージョン。MDIによる複数ページの同時表示や、Googleなどがプリセットされた検索、マウスジェスチャーといった従来からの機能を搭載するほか、「Opera 7」では、リンクパネル、マルチプルユーザスタイルシート、認証管理などの機能が追加され、より自由で軽快なブラウジング環境を実現している。レンダリングエンジン、電子メールクライアントなども改良された。オリジナルの開発元はノルウェー・Opera Software ASA。
ブラウザは、MDIとタブ切り替え型を組み合わせたもので、複数のページを同時に開き、見比べたり、切り替えたりしながら閲覧するのに便利。MDI子ウィンドウは、縦・横並びで簡単に整列できる。また、任意のページをSDIとして切り離し、別ウィンドウとして表示させることも可能だ。
ツールバーに設けられた検索ボックスには、あらかじめGoogle/インフォシーク/Amazon.co.jpなどが登録され、キーワードを入力後に検索サイトを選択できるようになっている。
マウスジェスチャーは、ドラッグやホイールクリックなどのマウス操作により、ページの更新、ホームページの表示などをすばやく行えるようにしてくれる機能。例えば、右ボタンを押したまま、下にドラッグすると新しいページを開ける。さらに、多くの主要な操作にキーボードショートカットが割り当てられているため、キーボードだけでWebブラウジングを楽しむこともできる。
「Opera 7」で追加された機能の中で、ユーザのアクセシビリティを高めているもののひとつがリンクパネルだ。これは、現在表示中のページにあるリンクをリストアップする機能。通常、ページ内にバラバラに配置されたリンクが一覧表示されるため、目的のリンクを探しやすい。
マルチプルユーザスタイルシートは、ページの元々のレイアウトのほかに、「Opera 7」が用意する12種類のレイアウトを使ってページを表示できるユニークな機能。テキストブラウザをエミュレートするものやテーブルを無効にするもの、リンクのない画像を非表示にするものなどがあり、複数を組み合わせて利用することも可能。そのほかにも、(文字サイズではなく)ページ内の文字・画像を20%から1,000%まで拡大・縮小表示する機能などがあり、ユーザごとに好みのスタイルで閲覧できるよう工夫されている。
認証管理は、アクセスにID/パスワードなどが必要なページが表示された際に、あらかじめ記憶させた文字列をボタンクリックだけで入力できる機能。また、姓・名・住所といった個人情報をあらかじめ登録することで、テキストボックス上のコンテキストメニューからすばやく入力できる機能もある。
そのほか、電子メールクライアントは新たにスパムフィルタを搭載。POP3のほか、IMAP4/ESMTPにも対応する。
外観のカスタマイズ自由度は高く、ツーバーアイコンや検索/URLなどのテキストボックス、ページタブなどを好みの位置に再配置できるほか、ボタンやパネルの色やデザインも自由に変更できる。スキンにも対応しており、インターネットで配布されているスキンデータを入手すれば、まったく違った印象のインタフェースに変更できる。