「蔵衛門10デジブック」は、写真をアルバムに貼って整理するような感覚でデジタル画像を管理できる画像管理ソフト。画像の取り込みからアルバムの作成・出力まで行える。読み込み可能な形式は、JPEG/BMP/TIFF/WMV形式など20種類以上。

最大の特徴は、本物のアルバムのようなインタフェースで画像を管理できる点。例えば画像の登録は、日付やイベントごとに作成したアルバムに、画像をドラッグ＆ドロップすればよく、紙の写真をアルバムに貼り付けるように行える。完成したアルバムは本棚で管理でき、アルバムを編集・閲覧したいときは、本棚にあるアルバムをクリックするだけで中身が表示される。さらに、本バージョンでは、見たい写真をクリックすると拡大画像が別ウィンドウで表示される機能が加わっている。また、本棚画面のときに「ツリービューモード」に設定すると、アルバムをエクスプローラ形式で表示することが可能だ。

レイアウトのカスタマイズは自由に行える。見開きに表示する画像の数や配置、テキストの有無などに応じてテンプレートから選択するだけでよい。縦書きテキストの挿入にも対応しており、登録したテキストごとに配置や方向を設定できる。さらに、アルバムの台紙デザインやブックカバーの色・模様の選択や、表紙や背表紙に設定したアルバムタイトルを表示させることも可能となっている。

アルバム上を右クリックすることで即座にメニュー画面を表示できるのも特徴のひとつ。「画像の取り込み」や「アルバムを送信」など、そのときに操作可能なメニューがアイコンで表示され、初心者でも直感的に操作できるようになっている。画像の選択時に右クリックすれば、選択中の画像の印刷や、画像の回転・反転といった簡単な編集も行える。

5人まで同時に送信できるアルバム送信機能も便利（別途オンライン登録（無料）への登録が必要）。この機能の利用時は、アルバムのファイルサイズが大き過ぎる場合でも、自動的にサイズを調整してくれる。

なお、フリーソフトである本ソフトにはアルバム全体の印刷やCD-Rへの書き込み、HTMLファイルへの出力といった機能は搭載されていないが、製品版へアップグレードすることで、さらに多彩な機能を利用できる。

写真を主としたリアルなアルバムをデスクトップに再現したかった
「蔵衛門」を開発するにあたって一番こだわったのは、「いかにしてリアルなアルバム作りをパソコンのデスクトップ上に再現するか」です。いかにもパソコンソフトというインタフェースを採用せず、独自ながらもアルバム・本棚を忠実に再現したインタフェースを採用したのは、デジカメユーザがひと目で「これは写真を保存するソフト」だというのを直感していただくためです。アルバム画面にはメニューのようなアイコンは一切表示せず、写真とコメントが際立つ仕様となっています。しかしはじめて蔵衛門を使う人にとってメニューがどこにもないのは、多少なりとも障害になっていたのは事実でした。そこで「蔵衛門10デジブック」では、マウスカーソルを置くと自動的に表示されるツールチップメニュー機能を付けることにで、この問題を解決しました。ユーザにモニタしていただき、大変使いやすいと好評を得た機能です（モニタ取材ページ）。

ユーザにお勧めする使い方

「蔵衛門10デジブック」だからできる“アルバム交換”
せっかく撮った写真をいろいろな人にみてもらいたい。「アルバムを送信」という機能は、アルバムをいかに簡単に友人や知人に渡せるか、また受け取る人が面倒な作業をせず、スグ見れるようにできるかにこだわって作りました。「蔵衛門10デジブック」から送信されたアルバムを蔵衛門を持っていない人が受け取った場合、ビューワソフトとして自動的に「蔵衛門10デジブック」をネットワークから検出・インストールされる機能の実現により、誰でもアルバムを見ることが可能になりました。ぜひ、「蔵衛門10デジブック」ユーザ同士でアルバムの交換を楽しんでください！