ルール設定とプログラミングにより、さまざまな処理を可能にした高機能なメールチェックソフト。「123pop」は、アカウントごとにチェック間隔やチェック内容を指定できるマルチアカウント対応のメールチェッカ。メールの印刷・保存などを行えるだけでなく、ルールを設定することで、メールの削除や転送といったさまざまな処理を自動化できることが特徴。メールの受信分量は、ヘッダのみ、先頭から指定の行数(最大1,000行まで10段階)、(添付ファイルを含めた)メール全部の計12通りから選択できる。
通常はタスクトレイに常駐し、着信メールがあると、チップヘルプ状の小型通知ウィンドウをポップアップして教えてくれる。さらに、ここから着信リストウィンドウを表示させることが可能で、発信者名、件名、送信相手のアドレス、日付などを一覧表示してくれる。リストアップされた個々のメールに対して、その場で内容の表示、削除、印刷、保存(XML形式での保存も可能)、マーキングなどを行えるほか、メールソフトを起動して返信したり、転送したりすることも可能。HTMLメールは、HTMLメールとして表示するか、テキストのみを表示するかを選択できる。リストは日付/件名/アカウントのいずれかで並べ替えられる。
さらに、リストウィンドウから表示させられるプレビューウィンドウでは、メール本文を読めるほか、ここからも印刷したり、通常使用するメールソフトを起動して返信したりすることが可能だ。
大きな特徴が、ヘッダや本文の内容に基づいてさまざまな自動処理を行えること。メールの着信以外に、「123pop」の起動・終了、通信開始・終了などをトリガに自動処理を実行させられる。例えば、新着メールがあった場合に、印刷、保存、メールソフトの起動など、リストウィンドウからユーザが手動で操作するのとほぼ同様の処理を行える。
自動処理の内容として、あらかじめ用意されているもののほかに、任意のアプリケーションを起動したり、メディアファイルを再生したりさせることも可能。内蔵のRuby言語インタプリタでスクリプトを実行させることもできる。処理ルールは、差出人や件名の文字列、ファイルサイズなどで指定できる。検索文字列の指定ではRubyの仕様に基づく正規表現も使える。
オプションでは、リストに表示する項目の指定や表示色のカスタマイズなどを行える。そのほか、ログの表示・保存といった機能を備えている。