デジカメ写真の加工から各種出力・管理までをサポートするデジカメ画像用統合ソフト。写真の補正・合成を、範囲指定なしにペン先でなぞる感覚でできるなど、高度な処理を簡単な操作で行えるのが特徴。「デイジーコラージュ6」は、多くの高い機能を備えながら、わかりやすいインタフェースで、誰にでも使いやすいデジカメ画像用統合ソフト。初心者には難しいレイヤ構造を意識することなく、また面倒な範囲指定もなしに画像の加工を行える。取り込んだ画像はアルバムとして管理できるほか、加工した写真をさまざまなスタイルで印刷したり、スクリーンセーバやスライドショウに出力したりすることが可能だ。
操作を行うメイン画面は、初心者やシニアユーザの使いやすさに配慮した独自のインタフェースを採用。上部にはメニューバーの代わりにメニューボタンが、また左側には表示の切り替えやUndo/Redoボタンが配置されている。
作業は、画像を管理する「アルバム」画面で画像を選択し、各種の加工を施すという手順で行う。「アルバム」は最大100冊まで作成でき、1冊のアルバムには2,000枚までの写真を収められる。アルバムへの画像登録は、ファイルのドラッグ&ドロップで行えるほか、TWAIN機器やクリップボードから取り込むこともできる。さらに、コンパクトフラッシュやスマートメディアといったメディアから、ボタンひとつでメディア内の画像をアルバムに取り込める自動取り込み機能も備えている。JPEG/PNG/BMP/TIFF/PCDなど、数多くの画像形式に対応する。
写真の加工機能としては「トリミング」「補正」「合成」「装飾」「フィルタ」が用意されている。操作面での大きな特徴になっているのが、「補正」「合成」「フィルタ」でのペンによる範囲指定。これは、あらかじめ細かな範囲指定をしなくても、処理したい部分をマウスドラッグでなぞるだけで、なぞった部分の処理をできるというもの。このとき使うペンには、通常の「ノーマルペン」のほかに、被写体の輪郭をコンピュータが自動認識して境界まで効果をかけられる「ニューロペン」がある。「合成」では、はじめに選択した色のみを合成する「カラーロックペン」を使うことも可能。もちろんそれぞれの機能で、一般的なレタッチソフトと同じ方法で範囲選択を行うことができる。
「補正」はIR自動補正、マルチ選択補正、マニュアル補正の3種類のモードを持ち、「フィルタ」も23種類のフィルタを搭載。「装飾」では描画や文字入れのほか、フレームやスタンプを付け加えたり、画像をそのままカレンダーにしたりする機能があり、いずれも高度な機能を数多く備えている。
操作面でのもうひとつの特徴が、レイヤの扱いに関すること。一般的に画像を合成するためにはレイヤ構造を使うが、「デイジーコラージュ6」ではレイヤをまったく意識せずに合成処理を行えるようになっている。もちろん、合成部分の拡大・縮小、回転、移動も簡単にできる。
加工を施した画像の出力形式も多彩だ。印刷は、「通常印刷」に加えて、定型以外の用紙にも定型サイズで画像を印刷できる「DPE/写真屋さん」など、7種類のセクションから選択して行える。好みの画像を素材にさいころの展開図を印刷できる「さいころ印刷」という変わったセクションもある。画像の保存・出力では、ファイルとして保存するほか、HTMLに出力したり、スクリーンセーバやスライドショウとして出力したりできる。