動画ファイルからWebで公開するための高圧縮の動画ファイルへ変換できるエンコードソフト。「Clipstream Video Encoder」は、主にWebで公開することを目的とした、高圧縮率の動画ファイルを作成できる動画エンコードソフトだ。クライアント側で特殊なプレイヤーやプラグインを必要としないため、多くの人を相手に手軽に公開できるのが特徴。
エンコード元となる動画は、AVI/MPEG/MOV形式のファイルを使用できる。コーデックはDestiny Software Productionsによって開発された独自形式のもので、ストリーミング動画用に64〜500kbps程度のビットレートでも画質を確保できる高い圧縮率を実現している。
独自のエンコード技術を使用しながらも、特別な再生ソフトやプラグインを必要としないのが「Clipstream Video Encoder」の大きな特徴。クライアント側での再生時に利用されるのは専用のJavaアプレットで、エンコードした際、実データのほかに専用のHTMLファイルと、再生アプレットを収めたZIPファイルが同時に作成される。このHTMLファイルを開くと、再生アプレットが自動的にダウンロードされ、そのウィンドウ内で動画が再生される仕組みだ。
エンコードに要する手順は、(1)ビットレートの選択、(2)エンコード元ファイルの選択、(3)出力先フォルダまたはファイル名の選択、(4)ライセンスキーの入力、(5)「Encode」ボタンを押す、というわずか5ステップ。
もちろん、エンコード時の細かな設定を行うことも可能で、フレームサイズの変更をはじめ、動画先頭からの開始/終了秒数を指定する部分エンコード、フレーム内の特定領域のみを抜き出すクロッピングなどの指定を行える。またストリーミング配布した動画をほかの用途に転用できないようにするセキュリティIDの設定にも対応している。
ビットレートは回線速度に応じて指定できる。また、ストリーミング用には、クライアント側との回線速度に応じてリアルタイムで最適なビットレートを選択できるようにするマルチビットレートによるエンコードも行える。