テンプレートに対して置換用のデータを埋め込んでいく文字列置換ソフト。プログラムのコーディングや一定のパターンを持つHTMLの編集などに威力を発揮する。「代筆屋さんPRO」は、元となる文から指定キーワード部分のみを変えた複数の文書を簡単に作成できる自動コーディングソフト。同じようなパターンを持ちながら、特定の文字や項目のみが異なるテキストやプログラムを作成する際に利用できる。同一パターン内の複数のキーワードに対してそれぞれ異なるデータを埋め込めるほか、基準とするデータ値から判定して、複数の中から適用するパターンを振り分けられるなど、高度な機能を備えている。
メイン画面は、機能別に「代筆」「結果」「メモ」「動作設定」のパネルに分かれており、タブ切り替えで操作する。操作の中心となるのは「代筆」タブで、ここで置換の元を作成する。画面は上下2ペイン構成で、上ペインで置き換え結果となる文(パターン)を定義し、下ペインに挿入したいデータ(パターン中のキーワードに置き換わる文字列)を登録していく。パターンはエディタのように、キーワードは表計算ソフトと同じ要領で入力していけばよい。「代筆開始」ボタンを押すと、文字列が挿入されたパターンが「結果」タブに表示され、自動的にクリップボードに結果が送られる。
パターンは最大10個、キーワードは最大26個、データは1,000行まで入力することが可能。大文字/小文字や全角/半角の切り替えは、複数の選択した文字列に対してまとめて行える。また、左右の空白の削除や挿入といった細かい機能も装備。
特徴的な機能に「マルチパターン」がある。これは、複数のパターンを用意しておき、パターンごとの判断基準を設定することで、データをいずれかのパターンに自動的に振り分けて置換してくれるもの。判定基準を設定するには、基準となるキーワードとデータ値を選択もしくは直接入力し、その判定条件を選択すればよい。
「メモ」タブでは、テキストから特定の文字列やキーワードを抽出したり、テキストに文字列を挿入したりといったことが可能。行を細かく指定できるため、同じような内容が多い文章でも迷うことなく抽出/挿入できる。
さらに、細かい設定は「動作設定」タブで行うことが可能。タブごとに表示方法などを細かく設定できる。代筆結果やメモタブでのテキスト抽出・付加結果を直接クリップボードに送る機能をOFFにすることも可能だ。