わかりやすいインタフェースで、はじめてでも簡単に使えるファイル暗号化ソフト。「アタッシェケース」は、シンプルな画面デザインと、ドラッグ&ドロップによる簡単な操作が特徴のファイル暗号化/復号化ソフト。暗号化/復号化ともに、メイン画面のボタンアイコンに対象ファイル(フォルダ)をドラッグ&ドロップするだけでよい。暗号化アルゴリズムにはBlowFishを採用している。
メイン画面は、3個のボタンアイコンと、「暗号化(または復号化)」「キャンセル」ボタンが並ぶだけの非常にシンプルな構成。ボタンアイコンは暗号化したいファイル(フォルダ)をドラッグ&ドロップするためのもの、復号化のドラッグ&ドロップ用のもの、設定画面を呼び出すものだ。
ファイルを暗号化するには、対象ファイルを暗号化アイコンにドラッグ&ドロップし、復号化する際のパスワードを設定する。パスワード入力は確認のため2回行う必要があるが、操作はこれだけでよい。暗号化が成功すると、*.atcというファイルが作成され、通常のアプリケーションでは閲覧できなくなる。ファイルの代わりにフォルダをドラッグ&ドロップした場合は、フォルダごとまとめて暗号化し、ひとつの*.atcファイルを作成する。暗号化の際には同時に圧縮が行われるため、ファイルサイズを小さくできる。
復号化の操作も暗号化同様に簡単で、*.atcファイルをメイン画面の復号化アイコンボタンにドラッグ&ドロップするか、ダブルクリックすればよい。パスワード入力を促す画面が表示され、正しく入力されれば、ファイルは復号化され、元の状態に戻る。
設定画面では、「暗号化/復号化した後、元ファイルを削除する」「フォルダの場合、復号化後に開く」「処理後、アタッシェケースを終了する」などを設定することが可能。別途DLLを必要としないzlibを利用して行われる暗号化時の圧縮は、圧縮率を10段階から選択できる。
そのほかにも、ファイルを暗号化し、元ファイルを削除する際に、復元ユーティリティで復元できないように「完全削除」を行う機能や、「常に同じ場所へ暗号化ファイルを保存する」といったオプションを利用できる。コンテキストメニューの「送る」から「アタッシェケース」を利用することも可能だ。