システムのパフォーマンス情報表示を中心に、さまざまな機能をひとつにまとめたデスクトップユーティリティ。「PaoProject」は、CPU使用率/メモリ使用率といった情報を表示する小さなウィンドウを本体にした常駐ソフト。搭載されている機能はメモリ最適化、メールチェック、システム時刻修正、ランチャ、クリップボード拡張など多彩で、1本のソフトでさまざまなことができる。スキンにも対応する。
CPU使用率/メモリ使用率のほか、システムリソース/時計を表示する本体のパフォーマンス情報表示ウィンドウは非常にコンパクト。常にデスクトップに表示させておいても、他の作業の邪魔にならないが、ウィンドウを非表示にしてタスクトレイアイコンを常駐させておくことも可能だ。本体ウィンドウまたはタスクトレイアイコンを右クリックして表示されるメニューから多数の機能を利用できる。
メモリ最適化では、確保するメモリ量を10%〜90%の10%単位で設定することが可能。任意の時点で最適化を実行できるほか、メモリ使用率が高い数値に達した場合に自動的に実行させることもできる。例えば「常に実行(MEM80%時)」などをメニューから選択できる
メールチェックでは三つまでのメールアカウントを設定してメールをチェックできる。新着メールがあると、サーバ上に残っている未読メールとの合計数を例えば「合計5通のメールが届いています」などと表示して知らせてくれる。チェック間隔は1分/10分/1時間など5パターンから選択可能。もちろん手動で行うこともできる。通常使用するメーラをあらかじめ登録しておけば、「PaoProject」から起動できる。
ランチャは最大20ファイル、10フォルダを設定できるもの。実行ファイル以外のファイルを設定した場合は、関連付けされたアプリケーションがあれば、そのアプリケーションで開く。
そのほかにも音楽再生機能、VideoViewer機能など、多くの機能がある。音楽再生では、プレイリストを作成してファイルを連続再生することが可能。10%単位で再生速度を上げたり下げたりできる点がユニークだ。VideoViewerはActiveMovie Windowを利用して動画ファイルを再生するもの。ウィンドウ外観はスキンで変えることができる。あらかじめ11種類のスキンが同梱されており、Windows XP風、Windows Media Palyer 9風、Mac風など、ユーザの好みで変更することが可能だ。本体ウィンドウが表示されていれば、一部の機能はキーボードから操作することもできる。