軽量でありながら高度な機能を実現したSDI形式のテキストエディタ。多言語文書の編集に最適なUnicodeや、プラグインによる機能拡張にも対応している。「EmEditor v3」は、充実した基本機能に加え、多彩な機能拡張が可能なテキストエディタ。開くことのできるファイルサイズは無制限で、回数を設定できるUndo/Redoも実質的に無制限と考えてよい。自動保存、禁則処理、英文ワードラップ、箱形選択といったテキストエディタとしての基本機能をしっかりと押さえ、さらにクリッカブルURLやメールアドレスへのリンクも可能。検索・置換は正規表現に対応し、編集中のファイルはもちろん、ローカルに保存したファイルを対象に検索を行う「ファイルから検索」機能もある。
大きな特徴のひとつが、Unicodeに対応している点。Unicodeファイルを開けるだけでなく、Unicodeで編集することができるため、多言語が混在した文書や、JIS第3水準/第4水準の漢字を使った文書の編集も行える。また、UTF-8/UTF-7/JIS/EUCのほか、Windowsで扱える外国語コードページにも対応している。
カスタマイズ機能も強力だ。基本的な動作やルーラ、行番号の表示/非表示といったデザイン、色分けなどは非常に細かく設定できる。設定は拡張子に関連付けることができるので、文書の内容によって複数のものを使い分けられる。デフォルトの状態で、テキストのほかに、C#/C++/CSS/HTML/Java/JavaScript/JSP/Pascal/Perlなど、多数の設定が用意されている。あらかじめ用意された設定を、ユーザがカスタマイズすることも可能。さらに、メインメニューやコンテキストメニュー、トレイアイコンメニューといった各種メニューや、ツールバーのカスタマイズも自在だ。
「EmEditor」本体の高速・軽量という特徴を生かしながら、より多くの機能拡張を実現するため、エムソフトおよび有志ユーザの手によって多数のプラグインが公開されている。外部ツールの登録も可能で、プラグイン、外部ツールとも、専用のツールバーから簡単に呼び出せる。
特徴的な機能のひとつとして、複数の文書を開いているときに、ウィンドウツールバーからアクティブなウィンドウを切り替えられる機能がある。この機能によって、SDI形式でありながらタブ型エディタに近い操作性を実現している。
そのほか、「EmEditor」での操作を記録して再現する「クイックマクロ」、ウィンドウの最大4分割表示、バックアップファイルのごみ箱への保存といった機能を備えている。