「パポタ 〜へたれ魔導屋〜」は、美少女の主人公キャラが活躍する見下ろし型の3DポリゴンアクションRPG。主人公は魔導屋「パポタ」の店員、ティル。プレイヤーはティルを操作して、さまざまな魔法を駆使してモンスターと戦い、アイテムやお金を手に入れ、空飛ぶお店を修理するのに必要な資材を獲得することが目的。

ティルは魔導屋の店員だけのことはあり、「魔法石」の力を利用して魔法を使うことができる。手持ちの魔法石（使用できる魔法）は、光の弾で攻撃する「フォトン」、電気で痺れさせる「スパーク」、氷の槍で貫く「スピア」など、全部で10種類。この中から3種類を選択・装備することで、魔法を発動することができる。これらの魔法と前後左右への移動、ダッシュ、ジャンプなどを駆使してモンスターと戦い、ティルをレベルアップさせるとともに、モンスターの落とすアイテムやお金を集めてゆく。アイテムはマップ上にランダムに落ちていることもある。

獲得したアイテム（素材）を「パポタ」に持ち帰り、もうひとりのメインキャラであるロットンさんに渡すと、「傷薬」や「特効薬」などのほか、魔法石の能力を高める「魔力増幅」や「威力増幅」などのアイテムを作ってもらうことができる。この増幅アイテムと魔法石を魔法鍋で煮込むことで、任意の魔法石をパワーアップすることができるようになる。

ゲーム開始時にプレイできるマップはひとつだけだが、最初のマップで「堅くて軽い素材」と「浮遊石」の2種類のアイテムを入手し、「パポタ」の浮動機のパネルを修理できると、プレイできるマップの数が増える。「パポタ 〜へたれ魔導屋〜」にはエンディングというものはなく、今後、プレイできるマップやイベントが随時追加されていく。

魔法石を使った魔法のシステムはよく考えられている。魔法石をパワーアップしてゆく楽しみや、レアアイテムを探し出す楽しみがあり、ティルを操っての冒険を非常に楽しいものにしている。それぞれの魔法の威力や効力がバラエティに富んでおり、状況やモンスターによっての使い分けが効果的なのもよい。魔法のアニメーションによる表現も美しい。

ただ、添付されるマニュアルがあまりにも簡素なのはちょっと残念だ。筆者は最初、魔法石を店の外で回復させる方法があることに気づかず、毎回パポタまで戻っていた（作者のホームページには、魔法石の装備を解除すると、解除された魔法石は5秒間に1ポイントずつ回復してゆくことが記載されている）。装備している魔法石の変更方法も、この手のゲームに慣れてない人が自力で理解するのは難しいように思う。

ゲームには一応、浮遊パネルの修理というストーリーはあるものの、これはあくまでも付け足しであって、これを主たる目的にしてしまうと展開もシンプルで困難なところもほとんどなく、わりと簡単に終わってしまう。それよりもむしろ、魔法石のパワーアップやレアアイテム探しなど、ゲームシステムそのものを楽しむことが目的のゲームと考えた方がよいだろう。

パソコンゲームにコンシューマ寄りのゲームがなかったので作りはじめたです。はじめは、MacのDirectorで作ってたですが、スプライトの制限と入力デバイスの弱さからWinの「Digital Loca」に移行したです。できればMacのゲームを増やしたかったです。

開発中に苦労した点
「イベントアイテムのデータベースの構築」「モーションデータの管理」「公開した後のサポート」です。せめて解凍（展開）ぐらいはできてください。お願いです〜

ユーザにお勧めする使い方
仕事やネットゲームの合間（サーバメンテ中）などに、のんびりちょこちょこ遊ぶといいカモです。

今後のバージョンアップ予定
まだまだ開発途中ですが、時とともにイベントを追加していきたいと思うです。……できれば、ネット上で作ったアイテムを売買できたらなぁとか思うのですが……ナムー。

最後に、BGM提供の「まち」様、「般若」様に感謝です。