「プレイアちゃんの勇気」は、山奥の閉鎖的な村社会に住む少女プレイアに焦点を当てたRPG。プレイアは女の子でありながら「勇者」になることを目指している。しかし、プレイアの住む村には「女性は結婚して男に仕える」という常識が根付いており、村人の大半から嫌われていた。

ある日、洞窟を探検中に「勇者の剣」を見つけたプレイアは、自分が勇者だと教えられる。そこで、プレイアは勇者と認められるために試練の山の頂上にいるという「本物の勇者」に会いに行くことにした。また、プレイアには、勇者が持っているという「心の病を治す珠」を借り、対人恐怖症になってしまった友人の心の病を治すという目的もあった。

ゲームは、試練の山に入ったプレイアが行方不明になった時点からはじまる。プレイヤーの最初の課題は、プレイアが失踪したという村を訪れる冒険者となり、プレイアを試練の山からを見つけ出すこと。プレイア救出後は、少女の夢を実現させるため、一緒に頂上を目指す冒険へと旅立つ。

ゲームの進め方や操作は、一般的なRPGとほぼ同じ。村の中で必要なアイテムや武器を購入し、住民などに話しかけて情報を収集する。ダンジョンには、雷系の魔法以外は効きにくい「水」のフロアや、氷系の魔法以外は効きにくい「溶岩」のフロアなど、各フロアごとにさまざまな特徴がある。また、フロアごとに登場するモンスターも異なる上、場所によっては歩くだけでダメージを受けるなど、危険なエリアも多い。これらの解決方法は、街の住民に話しかけることで見つかることが多く、情報収集は非常に重要となる。また、ダンジョン内にはヒントをくれる友好的なモンスターもいるので、フィールド内のモンスターには必ず話しかけてみよう。

謎の盗賊や大酒飲みの魔術師など、仲間になるキャラクタも個性豊かでおもしろい。プレイアの「おはなし」コマンドで話しかければ、イベント以外でも仲間同士の掛け合いを見ることができるため、より深くキャラクタを把握できるのも魅力だ。また、ストーリーの途中で語られる主人公の過去のラブストーリーなど、いろいろなイベントも楽しめる。

隠し部屋や一部のなぞなぞ問題など、「解かなくてもエンディングに行ける謎」が随所にあるため、おもわずダンジョンを隅から隅まで探索してしまうような仕掛けがあるのもうれしい。

ソフトを開発しようと思った動機、背景
エンターブレインの「RPGツクール2000」を使った作品作りに慣れるためだったのが、だんだんと本格的になっていって、デジタルファミ通の旧インターネットコンテストパーク応募を目標にしていきました。もともと社会的・文化的性差（ジェンダー）問題といったテーマでRPGをやってみたいと思っていたし、そういうのを正面から扱ったRPGがあまりなかったので、新しいことをはじめるという感じがありました。ファンタジーRPGの世界で、現実社会を投影する話になればと思いました。

開発中に苦労した点
マップ制作。これが嫌で、何ヵ月もほったらかしてました。でも、やらなければ進まないので仕方なく重い腰を上げて。その割にはおもしろいダンジョンができたと思います。謎解きを作るのも難しいので、これからまた研究していきたいです。それとバグチェック。大量のバグが残っている状態で友人にテストプレイさせたこと。登場人物の台詞も何度も書き直しました。

ユーザにお勧めする使い方
プレイアの成長は見ものだと思います。プレイアを取り巻く人みんなでプレイアを育てているという感じですね。プレイアは不利な立場におかれていますが、不幸ではありません。みなさんと同じひとりの個人です。この物語から「勇気」「元気」「やさしさ」を感じてもらうといいですね。女性の方にも男性の方にもふるって見てもらいたいです。“私らしく”自由に生きられるようになると思います。

今後のバージョンアップ予定
ちょっとした追加イベントも加わる予定です。一度クリアしたあとも、バージョンアップしたら、ぜひそのバージョンをダウンロードしてください。

これからも頑張ろうと思います。私のサイト「何でも屋マイン」もよろしくお願いします。マインでした。